旅の雑談

本をつくりました。

ジンバブエで野生の象に出会った次の日。
私はヴィクトリアフォールズのカフェで半日を過ごした。
・・・日記を書くためだ。
スコールが来て、通り過ぎ、また青空が出た。
その間ずっと書いていた。
4時間くらい書いていた。
幸せだった。
ポメラ
そうやって書いた日記を、本にしました。
自費出版です。
アマゾンでも売りにだしてます
本
先日は本ができたことに浮かれて
Twitterなどでは
 「買ってね」
などと気軽にほざいていた私ですが。
訂正します。
この本、あんまりオススメしません。
なぜなら。
ブログのダイジェスト版みたいなものだからです。
ボリュームも少ないです。
ブログ記事そのまんま、の部分すらあります。
写真はちょこっとしか載せていません。
すべて理由があってのことです。
期待させてしまった皆さん、裏切ってほんとにごめんなさい。
付けたしますと、字が大きいです。
年配の方に読んでもらいたいので、大きめの字にしました。
ブログに書いてないことも、もちろん書いてあります。
出発までのいきさつとか旅行中の心情とかです。
著者名は、平仮名にしていますが本名です。
だだ作、ではありません。
宝塚話はありません。
ツイッターで出版しましたと書いたら
 「お金目当てだろう、儲けたいのだろう」
という言葉を投げかけられました。
違います。
自費出版でお金が儲かるなんて、ヘソで茶を沸かします。
完全なる自己満足です。
 「たくさん売りたいからアマゾンで売るのだろう」
とも言われました。
これも違います。
もう一度言います。
自己満足です。
自己満足で旅をして
自己満足でブログを書いて
自己満足で本を出します。
私っていう人間は、こんなもんです。
迷惑ですみません。
オススメできないくせに「本できました」とか書いている。
矛盾。
その矛盾した自己満足の内容を、これから書いていきたいと思います。
めっちゃプライベートな内容ですが
こんなんでもいいって方に、本を買っていただけたらと思います。


***************************************
書きもの好きは、我が家の遺伝。
曾祖母も祖父も母も。
俳句や詩や童話や。
言葉を書きつけるのが好きでした。
本屋を営んでいた祖父の夢は『自分の本を出版すること』。
 「いつか自分の書いたものを本屋の棚に並べてみたい」
と言って入院中も大学ノートに自分史などを書きつづけていました。
けれど書き終わることなく他界しました。
棺には原稿用紙とペンを入れました。
製本のことは私も前々から考えてはいました。
インターネットができない年配の友人に読んでもらうため、いつか紙の本にしたいと。
でも、言い出したのは母が先でした。
 「本を書きなさいよ」
と。
私は最初のうち
 「まだ行きたいだけの旅もしていないし、まあそのうちに」
と逃げていたのですが
 「人生いつ何があるかわからないんだから!」
と叱られちゃいました。
旅行中は両親にずいぶん迷惑をかけてしまったし、
少しでも親孝行になるのなら作ろうと思ったのです。
今はネットでブログ本とか安い製本サービスもあることですし。
・・・が。
また叱らました。
 「製本じゃなくって出版じゃないと意味がない。
  ISBNコードをつけて本屋に並べるのがおじいちゃんの夢なんだから」
***************************************
ということで自費出版になりました。
アマゾンにしたのは、一般書店よりも手数料が安く、少部数からでもOKだからです。
そして、ネットの向こうにいる方にも手にとって頂けるからです。
ブログやツイッターに製本のことを書いたら喜んでくださった方がいました。
紙の本で読みたいってメールをくださった方がいました。
私のいろんなブログを何年間も読みつづけてくださった方でした。
そんな方にお届けしたいです。
残念ながらこんな超自己満足な本なのに千円もします。
出版社に相談した額です。
でももうちょっと安くするべきだったと後悔中。
千円を稼ぐためにどれだけの労働が必要か、私は知っています。
だから。
矛盾しているようですが、自分からはあんまりオススメできません。
本ができたことを知ってほしいけど、自己満足本だから、買ってくれとは言えません。
複雑な心境です。
ちなみに。
よく聞かれる質問なので答えておきます。
本が全部売れたところで
北欧のオーロラ鑑賞ツアーに2回行けちゃうくらいの赤字です。
申しわけないですが、今回だけはコメント欄を閉じさせていただきます。
御用の方はメールフォームよりお願いします。