自称山岳ガイドのムコイとともに、ハイキングに出かけた時のこと。
ダラダラと呼ばれるローカルなミニバスにひしめきあって乗り
着いたのは小さな村だった。
(by ViviCam5050 )
赤い土の道を行くと小学校があった。
ちょうど下校の時刻だ。
制服姿の小学生がわあわあいいながら通りすぎていく。
みんな元気で、みんな可愛い。
彼らはチャガ族だそうだ。
半分マサイで半分チャガ族のムコイはこう話した。
「この国のかかえる大きな問題の一つが、教育だ。
小学校はわりと安いんだけど、中学は高いから、ほとんどの人が通えない。
ぼくも小学校しか行っていない。
恥ずかしいよ」
ムコイは下を向いた。
「恥ずかしいことじゃないよ!」
私は力説した。
小学校しか行ってなくても、あなたはこの山のことを知ってる。
花や鳥のことをたくさん知ってる。
英語を話すことを知ってる。
働いて家族を食べさせてる。
お兄さんの子供まで養ってる。
私は大学まで行ったのに、なんにも知らないんだから。
ほんとに、なんにも。
それなのに遊んでばかりで。
私のほうが恥ずかしい。
チャガ族の子供たち。
カメラを向けると照れていた。
彼らの多くは中学校へ行かず、
この山村でコーヒーやバナナを育てて暮らすのだろう。
(キリマンジャロ・コーヒーの豆。半ば自生していた)
(キリマンジャロの下のほうの滝)
実はこの日は
「ちょっと滝みにいこうよ」
と軽いノリで誘われて来た。
だから・・・私は知らなかった。
何も知らなかった。
片道2、3時間も歩くハイキングだということも
険しい山道を登るのだということも
その山がキリマンジャロだということも!
知らなかったから、軽くサンダル履きで来てしまった。
めっちゃ歩きづらかった。
ほとんど修行だった。
「キリマンジャロをクロックスで登る人、初めてみたよ」
とムコイに言われた。
そりゃそうだろう。
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— タンザニア —
キリマンジャロをクロックスで登る
2011年11月27日
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生きて行くことが最も大切で教育や社会保障などは次の課題になっているのでしょうね。
厳しい生活環境を生き抜くムコイと子供のあどけさのある写真に乾杯。
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コーヒー豆なども 栽培している現地の人に
適正な賃金が払われるような制度があるのですが 十分に行き渡っているのでしょうかね~。
クロックスなのね。(笑)
キリマンジャロは 山に行くまで延々と平地を歩くようですが そこは大変なところだったんですね。
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>にしかわさん
マラリアなどの病気と貧困で、簡単に子供が死んでしまうのが現状です。
まずはそこから、なのでしょうけれど…。
>霧のまちさん
フェアトレードの話とかは耳にしませんでしたね。
どこかでは行われているのでしょうけれど。
本当に彼らのもとにお金がいってるのかわからない詐欺まがいの業者もあるというし、難しいですね。
私が訪れたのは山麓の村でしたが、それでもかなりキツかったですよー。
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。