昨日のつづき。
重たい荷物を担ぎ、へとへとになりながら歩いていくと
草原の中に、突如、建物があらわれた。
(新カピリ・ムボシ駅)
真新しい。
ピッカピカの建物だ。
まわりの風景とあまりにもそぐわないので笑ってしまう。
これは国際鉄道の駅。
外国人もつかう駅だから見栄を張ったんだろう。
すぐそばにあるローカル線の駅は廃線かと思われるような有様だったのに。
タザラ鉄道(別名タンザン鉄道)は
ザンビアとタンザニアを結ぶ列車だ。
多分、1日1便。
前日にチケットを買いに行ったら
「2時間前には駅に来るように」
と言われた。
飛行機か?
写真は、駅舎内の案内表示。
2010年3月5日、キリマンジャロ号、14時発。
このあたりでは14時、を「14HOURS」と表す。
14時間、も「14HOURS」で同じだから、ちょっとまぎらわしい。
当日、言われたとおり2時間前に駅へ行ってみる。
行ってみるが、もちろん何もない。
2時間ぼーっと待ってるだけ。
何なん、この2時間は?
駅舎は外から見るほど立派じゃなかった。
売店のひとつもないし
トイレもお粗末・・・でも、流れるだけマシか。
待合室のイスも足りなくて、地べたでゴロゴロと寝転がって列車を待った。
30分前にようやく列車が到着。
改札口が開くと待ちかまえていた乗客がいっせいに乗り込みはじめた。
安い3等車は自由席だから、ちょっとでも良い席をとるためにみんな必死なのだ。
どれくらい必死かっていうと
軽く戦争かと思うくらい。
怒鳴る!
叫ぶ!
泣きわめく!
突き倒す!
転ぶ!
「子供が先だ!」
係員が列をつくれと命令する!
キセル乗車をしようと必死の男もいる。
どうみても引越し荷物を持ち込もうとして止められてる家族がいる。
大変な騒ぎだ。
だけど人々の顔は明るかった。
楽しそうだった。
これから列車に乗って遠いところに行くんだ。
新しい土地に行くんだ。
そんなわくわく感が車内に満ちていた。
同じコンパートメントのおばちゃんが言った。
「この鉄道はね、あんたの国が作ってくれたものなんだよ。
ありがとうね!」
・・・タザラ鉄道は中国製です。
日本人でごめん、おばちゃん。
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— ザンビア —
列車に乗ろう!
2011年11月22日
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鉄道大好きだから 駅って言うとワクワクします。
列車も 駅も 大好きです。
これからアフリカの列車の旅・・・期待大です~。
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>霧のまちさん
鉄道の旅はいいですよね~
寝てても連れていってもらえるし、路線とか難しくないし。
列車が揺れる音を聞いていると、旅してるなって気分に浸れます。