アフリカ大陸の「だいたい最南端」にあるのがケープホーン、喜望峰だ(正確には南端ではない)。
喜望峰を訪れるツアーは過酷だった。
本気で過酷だった。
ケープ国立公園に入ってまもなく
「この先はサイクリングで」
と、ツアーバスを降ろされてしまったのだ。
自転車に乗れ、と!?
「それがどうした」って思うかもしれないけど
実は私、
自転車なんて10年以上乗ってません。
だって日本ではどこへ行くにも徒歩か車かだから、
チャリなんて必用なかったんだもん!
乗り方なんて忘れたよ!
しかもこれ、何?
えらいスポーティな形してるやん!
競輪みたいやん!
私、ママチャリしか乗ったことないねんで!
無理やん、自転車なんて!
だが、ツアーバスは乗客と自転車を下ろすと
「じゃ、喜望峰で現地集合ね!」
無情にも走り去ってしまった。
言いたくないが、他の乗客は全員20代の若者だ。
スイスイと乗っていってしまった。
残されたのは私だけ。
30代のおばちゃん一人、ケープ半島の草原のただなかに、ぽつーん。
(by POCKET DIGITAL CAMERA SQ28m )
やだよー!
寂しいよー!
おばちゃんも連れていってよー!
ベソをかきながらサドルにまたがった。
なんとか倒れない。
ペダルを踏むとヨロヨロと進みだした。
それからの30分は地獄だった。
きれいに舗装された道はほぼフラットだったけど
なにしろ10年ぶりの自転車だ。
しかも生まれて初めてのマウンテンバイク。
マラソンを走るのと変わらない試練だった。
すぐに汗みどろになった。
南アフリカの太陽は大きく、熱く、木陰ひとつない。
途中でへこたれて休んでたら、他のツアーの人たちが
「大丈夫か?」
と声をかけてくれた。
ぜんぜん大丈夫じゃないよ!
体中ギシギシ音をたてながらゴール地点にたどり着いたときは、嬉しくて泣きそうだった。
お昼ごはんはただのサンドイッチだったけど、めちゃめちゃおいしく感じた。
体中が痛くて疲れてるのに、そのあとすぐにメインの喜望峰・ケープホーンに行った。
(by ViviCam5050)
崖の上まで山登り。
翌日は筋肉痛で動けませんでした。
10年前ならへっちゃらだったのに・・・。
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— 南アフリカ —
草原にひとり置いてきぼり…ケープ半島の過酷ツアー
2011年11月10日
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う~~ん!これはきついっすね!
10年乗ってないのにマウンテンバイクとは!
いきなり降ろされて自転車に乗れ!っていう
強引なツアーもツアーですけどね(笑)
乗るしかないですもんね!この場合は。。。
喜望峰。。。スエズ運河が出来るまでは難所の
一つとして知られた所ですね?
ず~っと先には南極大陸かあ~。。。
ぼ~~っとしたいな~。
だださん!よくがんばりましたね!
chempakaでした!
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>Chempakaさん
はい、頑張りました~!
ツアーの事前説明も英語なため、ちっとも聞いていなかったんですよ(笑)。
だから断ることもできたのかもしれないけど、びっくりしてるうちに置いていかれちゃいました。
喜望峰は風も波も強い難所だそうです。
いまでも風は強いです。