イサベラ島からサンタクルス島へ渡るときにトラブルにあった。
ガラパゴスにおいて、島と島とを結んでいるのは高速ボートだ。
料金は25ドル。
イサベラ島の船着場は町からちょっと離れていたので、
町中の店で予約することにした。
「高速ボートのチケットあります」
と看板を出してる店だ。
すみません、明日のサンタクルス行き1枚ください。
「OK、そこに名前を書いて。料金は前払いね」
その場で25ドル払う。
これで終わり?
・・・えーと、あの、チケットは?
「チケットはいらないの。
船長に連絡しておくから、名前を告げればいいだけ。
領収書がほしいの?
じゃ、このカードあげるわ」
渡されたのは名刺だった。
ほかの島のボートでもそうだったから、そういうものだろうと思った。
小さな島だから。
田舎だから。
口約束で大丈夫なんだ。
そう思った。
バカだった。
(船旅は気持ちがいいけれど。)
翌朝。
船着場でサンタクルス行き高速ボートを見つけた。
たしかにチケットというものはなく、
船長が乗客の名前とリストを照らし合わせているだけだ。
私も名前を告げたところ
「リストに君の名前はない」
と、はねつけられた。
・・・いやいや、そんなはずはない。
お金は払ったんだよ?
「でもリストに名前が載ってない」
・・・本当だ。
私の名前はない。
だけど昨日、メインストリートの○○ていう店の××ってお姉さんから買ったんだ!
店の名刺を見せると
「確認してみるよ」
携帯で電話をかける船長。
「まだ店を開けてないようだ」
そこで××個人の携帯にもかけてみたが
「やっぱり出ないな」
と船長はためいきをついた。
まだ朝の6時。
寝てるんだろう。
そんなことどうでもいいから船に乗せてよ!
「それはムリ。
飛行機で行ったら?」
いや、どんなけ金かかるねん!
ボートは1日1便しか出ない。
店が開きしだい店員××をつかまえて明日のチケットに振り替えることはできるだろう。
ただ、私には時間がない。
たった数日の旅程である。
1日だってムダにはできない。
そうこうするうちに出航時間が迫ってくる。
「船、出すよー」
綱がとかれた。
1日1便しかない船が、今もう岸から離れようとしている。
どうするべきか考える時間は5秒くらいしかなかった。
「わかった、今ここで25ドル払うから船乗せて!」
ちくしょー
ちくしょー
ちっくしょーーー!
騙されたのか、連絡ミスなのかはわからない。
ちゃんとした領収書をもらわなかったのが悔やまれる。
だけど悔やんでも仕方がない。
他にも方法はあったかもしれないけど
私は25ドルで時間を買ったのだと思うことにした。
あとは海に叫んで忘れよう。
ちくしょー
ちくしょー
ちっくしょーーー!
「君、あぶないよ」
あやうく海に落ちるところを他の乗客に助けられた。
ボートが満員だったため、座るところが不安定だったのだ。
(ボートはかなり揺れます)
船を降りるとき船長は
「ほんと、こんなことになってゴメンね」
しきりに謝っていた。
「ちっくしょー!」
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— エクアドル —
青い海にむかって「ちくしょー!」と叫ぶ
2011年10月14日
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ほんとにそうですね。
私も叫びます、そういう時。叫びながら、悔しいと
思いながら、もう一度お金を払って乗ると思います。
だださんから見たら、私は小さなおでかけしかし
ませんが、それでも、以前娘に言われました。
「お母さん。どこへ行ってもいいから帰って来てね」
って。
私がいなくなったら自分が不便になるからです(笑)。
いや~、正直で笑いました。
だださんもどこ(?)へ行ってもいいから、無事に
帰って来てくださいね。旅の話しを聞くのは楽しみ
なんですよ。
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これはチクショーだね。
でもそうそう。時間を買ったと思ってね。
でも悔しいね~
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ああ 悔しいね。
日本では全く無い種類の「事件」ですね。
だから 日本人は信じちゃう・・・。
跳ね飛ばすくらい そこでハジケたいですね!
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ぬう~~。。。
こういう類の出来事は悔しいっすね~。。。
何が?って、もう一度25ドルを払った事よりも
領収書ですよね~悔しいのは。。。
ちくしょー
ちくしょー
ちっくしょーーー!
無念さがジンジン伝わってきました。。。
chempakaでした!
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>ひらのさん
どんなに小さなお出かけでも、どこで何が起こるかわかりませんよね。
どこに行っても、帰ってこなくてはなりません。
帰ってくるまでが旅だから。
ただいまを言うための旅だから。
>chloeさん
時間を買ったと、自分に思い込ませるしかなかったですねー(笑)
いまだに悔しいよ~!
>霧のまちさん
日本では、お金かかってるのに口約束はないですよねえ。
他のボートもほとんどが口約束で、トラブッたのは一度きりだったんですけど、やっぱり「これはないわ」と思いました。
>Chempakaさん
「ちゃんと領収書書いて」って言うだけの語学力が必用でしたね。
騙されたほうが悪いというか。
ちくしょー!
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うわ~~、これは悔しいですねえ。
私もコロンビアで水上バスを予約した時に、やっぱり何にもくれなくて「領収書!ちょうだい!!」って相当粘ったんですが「大丈夫大丈夫、ちゃんと乗れるから」の一点張りで、とうとう何もくれなかったことがありました。
で、私の場合は本当に問題なく乗れたんで、「疑ってごめんなさい」って心境だったんですが・・・
やっぱりこうなる確率の方が高いですよねえ。どうすればいいんでしょうね、こういう時って。。。
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>conejaさん
領収書とかくれるほうがむしろ珍しいかも。
「ちゃんと乗れるから」っていくら言われても不安ですよね。
でも、私もほとんどの場合が問題なく乗れていますから、だから乗れないと悔しかった。
だからと言ってサギとは限らないし、ただのミスもあるし。
そういうシステムなんですよねー。