ブログのタイトル『地球の迷子』としたのは
私がものすごい方向音痴でどこへ行っても必ず迷子になるから。
だけど迷子なんてあまりにも毎日すぎて普通だから
話のネタにもならない。
ガラパゴスでももちろん、迷った。
部屋代を値切ったせいで、安宿の主人は気を悪くしたのだろう。
島の地図をわけてくれなかった。
仕方がないから、ほかの宿泊客(彼らは定価払ってる)の地図をデジカメで撮らせてもらい、それを見ながら歩いてた。
(撮らせてもらった地図。方向音痴にはあまり役に立たない)
フラミンゴの池にたどり着いたのは夕暮れ時だった。
ピンクのフラミンゴはピンクの夕焼けにまぎれていた。
(豆粒のようなフラミンゴが2羽。 by ViviCam5050)
池のほとりで、同じ宿の韓国人の若者と出会った。
彼も帰るというので2人で宿にむかって歩きはじめたが
宿はなぜかちっとも見つからない。
この道、あってるの?
「えっ? おねーさん、道しってるんじゃなかったの?」
・・・えっ?
ということで2人して迷子になった。
迷子になるうちに日が暮れた。
南国の島の夜は暗い。
真っ暗けである。
でも治安はいいし、2人だから大丈夫だろう。
そう思ってたら!
犬が!
また犬が!
襲ってきた!
ワンワンワンワンンワン!
イースター島の悪夢ふたたび。
しかも2頭。
やっぱり飼い犬。首輪してた。
たいていの犬はワンワン吠えるだけなんだけど
そいつらはよっぽど機嫌が悪かったとみえて
猛烈な勢いで駆けてくると、ぶらさげたデイパックにかぶりついてきた。
もちろんチワワとかではなくドーベルマンサイズのでかい犬である。
韓国人男子は犬の鼻面を蹴り上げた。
「おねーさん、下がってて!」
パッと私の前に立ちふさがる。
・・・おっ、かっこええ!
犬たちはぎゃうぎゃう吠えつづけてはいるが、彼が何度か蹴るフリをするともう追いかけてこなかった。
私たちはつとめてゆっくりその場を去った。
ありがと~君強いね!
って言ったら彼は照れることもなく
「うん、俺強いよ」
と言った。
「こないだまで軍隊にいて軍曹だった。スナイパーだったんだよ。
鍛えてあるんだよ。
だからおねーさんは俺が守るから大丈夫!」
・・・あらまあ、騎士発言。
相手が違えば、いい感じの発言やったんちゃうん、これ。
お互いに残念な感じだけど。
でも、そうか。
韓国には徴兵制があるのだった。
なんとなく日本と韓国との微妙な関係も思い出して、なんとなく口を閉じた。
私が口を閉じている間中、元スナイパーの彼は漫画『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパーについて熱く語っていた。
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— エクアドル —
迷子になって、犬に襲われて、騎士に助けられる
2011年10月6日
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元スナイパー!響きがドラマチック。
日本の日常ではお会いできない方にあえておもしろいですね。
日本で犬にそんな襲われ方することもないけど。
私どんくさいから、逃げ遅れて噛まれるやろうなぁ。
奈良の鹿にさえ噛まれたし。
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>T美さん
日本でも、うちの近所の田舎だと野犬がいるらしいよ。
群れて襲ってくるらしい。
鹿よりも凶暴だから気をつけてね。