あれは、チクライヨを去る直前のできごと。
宿へ帰ろうと急ぎ足で歩いていたら
「おお、君は!」
通りすがりのおじさんに呼びとめられた。
「また会えたね、嬉しいよ!」
・・・えーと。
誰?
覚えてない。
しょっちゅう迷子になって
しょっちゅう道を尋ねていたから
そのときお世話になった人なんだろうと思った。
「どこへ行くんだい? 国に帰るのかい?」
ええまあ。
そんなところ。
「送っていってあげようか?」
いらないです。
「そうか、じゃあここでお別れだ。元気でな」
おじさんはにこにこと満面の笑みを浮かべ、ハグをしてきた。
えっ。
と思った次の瞬間、
唇にチューが迫っていた。
私は優柔不断で「ノー」と言えない日本人、
だけど「ボケ」だけは言える関西人だ。
「なにすんねん、ボケぇ!」
瞬時に手のひらで防いだ。
力いっぱい、おっさんの顔面をわしづかみにしてやった。
おっさんの顔がギューッとつぶれてマンガみたいになってた。
「わっははは、ほんのジョークだよ」
おっさんは笑って去っていった。
結局、あれは初対面のおっさんだったのだと思う。
南米は痴漢が少ないと思って油断してたけど、
こんな昼日中の路上で正面きってくるやつもいるわけだ。
私はもういいかげんおばさんなのだけど、
日本人は若く見られるから困ったもんだ。
というか・・・そういえばこれ前にもあったな(「イタリア男の挨拶」)。
くっそー、次は急所に一発くらわせられるよう、空手でも習いにいこうか。
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— ペルー —
またしても、昼間っから・・・危なかった。
2011年9月28日
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災難でしたね・・・・
本当に知っていたのか、そういった手口なのか微妙だけど、
どちらにしてもセクハラはいかんね[絵文字:v-40]
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こらジジィ!と思いながら読みましたw
チューはダメですよねぇ。チューは。
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「ノー」は言えないけど「ボケ」は言える。
受けました。大切なことです。
抗議や文句がある時は自分の言葉ではっきり言ってやるのが一番ですね。
それにしても南米は痴漢が少ないのですか、泥棒は多いのに。
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>なごやんさん
微妙なんですが、たぶんそういう手口しょう。
同じ手で2度もくらうなんて私もマヌケでした。
>chloeさん
ほんとクソジジィ多いです。
チューもタッチも全部だめですが、・・・オトコマエならまだしもね(笑)。
>luntaさん
びっくりした時に外国語なんか出てこないんで、咄嗟のひとことが「ボケ」になっちゃうわけです。
関西弁て怖いらしくて効果があります。
南米は、中東なんかに比べるとセクハラは少ないいと思います。
そのぶんこそドロが多いんですね。