2月3日。
ウシュアイアからバスに乗り、南米大陸を北上する旅を始めた。
ルートも何も決まらないままに。
バスは激しい雨をついて走った。
闇をつきぬけて走った。
やっとのことでエル・カラファテの町に到着するともう深夜2時をまわっていた。
まずは宿を探さなくてはならない。
・・・が。
あと数時間で日が昇る。
外は豪雨だ。
「めんどくさいな」
そう思った。
それでバスターミナルの中に泊まることにした(当日の日記)。
南米のバスターミナルはどこも立派だ。
屋根も壁も、清潔なトイレもちゃんとある。
Wi-Fiだってとんでいる。
ヘタな安宿よりもよっぽどキレイ。
その証拠に、待合室には同じようなバックパッカーがゴロゴロ雑魚寝しているではないか。
これだけの人数が一緒なら心強い!
・・・と安心してたんだけど
彼らは泊まっていたのではなく「深夜バス待ち」だったのだ。
午前3時のバスに乗ってみんな去ってしまった。
がらんとしたターミナル内に残されのは私と、
7時バスに乗る予定のスイス人のみ。
話し声が聞こえてきたので、係員のおじさんもどこかにいるのだろう。
幸い、出ていけとは言われなかったし
灯りも全部は消えなかった。
ストーブもついている。
スイス人はちょっと世間話をしたあと、
3メートルほど離れたところでエアマットをふくらませて
「おやすみ」
と眠った。
私は寝袋を持っていないので
ストーブの前の一番あったかいところに荷物とシーツをひろげ、ダウンジャケットをかぶって横になった。
石の床が硬くて冷たくて、
「ホームレスの人って大変だな」
と思いながら、ありったけの服をシーツの下に敷きなおした。
大雨の音を聞きながら眠った。
・・・苦手なドミに泊まるよりよっぽど落ち着いた。
面倒くさいという理由だけで半野宿しちゃった私に
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— アルゼンチン —
バスターミナルに泊まる夜
2011年5月23日
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だださんの気持ち よく解かります~。
大雨で、朝が近くて、それで宿探し・・・ワタシもしません。
そんな立派なターミナルで ほんと良かった!
長時間のバスが多いから?
ああ、一緒に旅してるみたい。
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外は豪雨で、はたして宿もすぐに決まるのかどうかもわからない。
ターミナルはストーブもあってきれいなトイレで・・・
うーん、私もだださんと同じかも・・・・
勇気いるし、たぶん一睡もできないかも・・だけど。
ちょっと前の某トップさん退団公演千秋楽前夜の冷たい北風が吹く中、徹夜をしている方達を見かけたことがあったけれど、このターミナルの方が全然条件はいいかも・・・なんて、思ってしまいました。
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>霧のまちさん
一緒に旅を味わっていただいてありがとうございます。
南米では、町が貧乏ったらしくても長距離バスターミナルだけはピカピカ!な所がありました。
それだけ交通に力を入れているのでしょうか…。
宿の客引きはいたんですが、どんな宿かわかんないのに高額払うのも嫌でした。
>yukaさん
そういえば私も2度ほど野宿したことありますよ…天海さん時代の宝塚村で(笑)
あの時より環境はずっとよかったです。
ビバ!バスターミナルですね。
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はじめまして!
20年前、ドーバー海峡を渡るフェリーが遅延して、使われていない事務所のソファの残骸に埋もれて寝た記憶がよみがえりました~
フェリー待ちの十数名がいたのでまだましでしたが。
もう一人日本人がいたのに、お互いに中国人かと思っていたという(^^;
今となっては良い思い出です
プレイガイド前での徹夜より、よっぽど楽でしたしね
徹夜もそれはそれで良い思い出です
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>suzukatoさん
初めまして!ようこそです。
おお、ドーバー海峡ですか~いいなあ。
辛かったり嫌だったりしたことも、過ぎてしまえば良い思い出ですね。
日本人どうしなのに気づかないことってあります。
今は韓国人パッカーが多いので「あの人はどっちだろう」と、何語で話しかけようかよく悩みます。