１ヶ月も滞在していたペルーを出国した。
エクアドルーペルー間の国境というのはわりあい治安がよくなくて
悪い噂をいっぱい耳にする。
　「ワイロを要求される」
　「強盗がでる」
　「山賊に通行料を払ってない会社のバスは必ず襲われる」
だがそれはぜんぶ海沿いルートの話だというので
別の道、山側のルートで越境すれば安全だと思った。
バスの便が限られていて
真夜中に国境越えをすることになってしまったが。
ペルーで最後に訪れたのはピウラという町。
晩ごはんを探しに屋台へいったら
地元のおじちゃんに囲まれて
ごはんをおごってもらった。
みんな笑顔で微笑みかけてくれた。
そんで私のちっとも上達しないスペイン語につきあってしゃべってくれた。
とてもいい夜だった。
ペルー最後にあのおじちゃん達に出会えてよかった。

(最後の夕食。麺とチキン)
そして・・・国境。
バスを降り、自分の足で国境を越える。
川にかかる橋が国と国との境目だ。
こちら側がペルー。
向こうに渡ればもうエクアドル。

・・・まあ、真っ暗でなんにも見えなかったけどな。
時刻はちょうど、午前０時だった。
エクアドル側の入国審査員がえらく不機嫌だった。
書類に不備があったのだろう、
欧米人のバックパッカーを犬みたいにしっしっと追い払った。
うっわ、感じ悪ー！
って思ってたら私がパスポートを差し出したとたん
　「オー、ハポネッサー！
　　うぇるかむ・えくあどーるう！」
めっちゃご機嫌で迎えてくれた。
なんなのだこの差は。
もちろんワイロを要求されることも山賊や強盗にあうこともなかった。
今夜はクエンカという町に泊まります。
アイスが美味しかったから期待できそうです、この町。

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チラ見だけして帰ってくるのと
ここまで来て全く見ないで帰るのと
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