いま私が滞在しているのはティティカカ湖畔、コパカバーナという町だ。
「コパカバーナ」というと、あの名曲「COPACABANA」が思い出される。
いかにもラテンの熱い曲で
たしかこんな日本語の訳詞がついていた。
♪ コパカバーナ
♪ 暑い夜
いや、寒い!
めっちゃ寒いでコパカバーナの夜!
悶えていたら、ここで知り合った日本人のおじさんに
「あの歌のコパカバーナはここじゃなくって ブラジルのコパカバーナ海岸ことだよ」
とツッこまれた。
ボリビアのコパカバーナは寒いところだが
湖には「太陽の島」なんてあったかそうな島が浮いている。
行ってみることにした。
ボートに乗って片道2時間。
・・・・・・
・・・・
・・・
石段以外、何もなかった。
相変わらずの立像と
小さな遺跡がちょろっとあるくらい。
べつにあったかくもない。
それでも、ぜいぜい息をきらせながら石段をのぼると
チチカカ湖をみおろす景色がすばらしかった。
古い伝説によれば
太陽神から遣わされたマンコ・カパックとママ・オクリョがこの島に降り立ち
初代インカ皇帝になったという。
まるでイザナギ・イザナミだ。
とするとここはインカの淡路島か。
そう思ってみるとこのティティカカ湖は水が青くて島がいっぱいあって
「瀬戸内海によく似てますね!」
って日本人のおじさんに言ったら
「・・・僕はギリシアの海を連想してたんだけど」
と返ってきた。
私は尾道のラーメンを連想していたから
人の感性はそれぞれであると思った。
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