デリーからシュリナガルへ。
1泊2日のバスの旅。
私が乗ったのは「デラックスバス」と呼ばれるもので寝台席もあり
ものすごく揺れるが一応は足をのばして眠ることができる。
デラックスとは言いつつも、ボロさ加減はアフリカの庶民バスと同程度。
乗客のうち外国人旅行者は5人だけ、
あとはデリーの大家族が4組・・・そして大量の子供。
インドの子供は悪魔である。
悪魔のようにパワフルである。
長時間のバスの旅のあいだ
叫び、走り、飛び、落ち、奇声をあげ、殴り合い
大騒ぎしつづけていた。
「静かにしなさい!」
なーんて親が叱ることは
ただの一度もなかった。
彼らの教育には
「ひとの迷惑になるから」
なんて理論は存在しないように見えた。
それがインドのインドたる所以なのだろう。
休憩は2~4時間おき。
ドライブインがあればそこでご飯を食べる。
ぼったくられたり、
危うく置いてきぼりをくわされそうになって
バスを走って追いかけたりしたけど
休憩時間に飲むあつあつのチャイほどうまいものはない。
バスに乗車したのは昼過ぎで
翌朝にはヒマラヤ山麓にたどり着いていた。
もう大きなドライブインはなく
ちょろちょろした湧き水で顔を洗い
電気もない穴倉トイレで用をすませた。
(ものすごく汚かったら灯りはなくてよかったと思う。)
山に入ると、軍の車がものすごく多くなった。
何度も検問があって
軍人さんがライフル片手に乗りこんで
麻薬や爆薬を積んでいないかくまなくチェックしていった。
外国人は町の手前で下ろされ
いかつい軍人さんの尋問を受けたあと
「在留登録」みたいなのを書かされた。
外国人5人全員が書類を受け入れてもらってようやくバスは再び走り出し
目的地へ着いたのはデリーを出発してから28時間後のことだった。
***************************************
読んでくれてありがとう。
↓クリックしてもらえると励みになります。
にほんブログ村
— インド —
北インド陸路移動(1)デリ~カシミール
2010年12月10日
SECRET: 0
PASS: 33d62141821cb7df4596bf3497dd470a
やはり軍人が…ね~。
危ない場所は 国境付近、いつも。
ヒトは領土に敏感ですね。
どんな境にも 大小の紛争があり…。
日本の中でも 県や町の境には
実線でなく 点線で示される所が
あるらしいです。
国ともなれば もっとね…。
私も奥シッキムで チベット国境警備の
軍人に相当 調べられたり カメラ禁止令を
渡されました。
SECRET: 0
PASS: 2e575626d320874457c0a341cb184042
インドにも社会規範はあるでしょうけど、
なんだか概念や言葉の定義といったものからして
日本や欧米とは違うと思えます~。
それがあの国の普通だと言われたらその通りで、
嫌なら来るなと言われてしまうわけですが(笑)
段々に慣れたけど、あの俺様理論がうっとうしいことに変わりないです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>霧のまちさん
テロが起きるのは町中ですが扮装地帯は国境ですからねー。
インド東部にも「渡航の是非を検討してください」地域がありましたね。
今見たらラダックは「渡航延期勧告」が出てました…。
>ようめさん
そうですね、概念が違うんですね。
考え方の相違と言うには大きすぎる違い。
基本理念の違い?
インドはどこの国とも違う気がします。あ、あと中国も(笑)。
まあ、それがおもしろいんですけどねー。