トルコ

通りすがりに説教をされるトルコ

サフランボルの町並みは。
世界遺産ではあるものの。
あんまり。
興味ナイ。
・・・だって、家やん。
で、遠足に出かけることにした。
きれいな野と谷があるインジェカヤ村を目指すのだ。
バスを降り、1本道をずーっと歩いた。
片道2時間。
なかなか良い散歩だった。
インジェカヤへの道
小さな村の中を歩いていると
突然、通りすがりのおばあさんが話しかけてきた。
いや、話しかけるというより、怒鳴りつけている。
怒っている。
どうやら私、叱られてるみたい。
完璧トルコ語だから細かいことはわからないが
さかんに私のTシャツや髪、太陽や頬っぺたを指差している。
だいたい、こんな感じだろう。
 「その格好は、何!?
  日焼けするじゃないの。
  女の子なんだから日差しから身を守らなくちゃダメ。
  スカーフ持ってないの?
  持ってるんだったらかぶりなさい!
  だいたい、あんた、髪が短すぎるわよ」
イスラムの国で女が肌をみせるのは厳禁である。
シリアやヨルダンでは外国人でも二の腕をむきだしにするのは憚られ、
どんなに暑くても長袖で通していた。
だがトルコは戒律のゆるい国だ。
ホッとできる国だ。
イスタンブールやトラブゾンなどの都会では
女の子の服装もヨーロッパと変わりがない。
サフランボルは観光地ということもあり
気を緩めて半袖Tシャツを着ていたのだが
そのまま田舎に入っちゃったもんで
おばあちゃんに見咎められ
 「肌をみせちゃダメ!」
と叱られてしまったのだ。
迂闊だった。
長袖パーカーとスカーフを身につけると、
おばあちゃんは満足げに微笑んで
 「髪をのばしなさいね」
と言うようにもういちど頭を指さした。
田舎の村
片道2時間。
歩いて歩いてやっと到着したインジェカヤには
ローマ時代の水道橋がかかっていた。
この橋は、珍しいことに途中で曲がっている。
インジェカヤ水道橋
この橋は、歩いて渡ることもできる。
かなりの高さだ。
もちろん手すりは無い。
落ちたら即死かもしれない。
わあ、高いー!
キモチいいー!
こういうの大好きである。
水道橋を歩く
 「タカラヅカの銀橋みたーい!」
浮かれて歩いてたら、カメラのフタが勝手にひらいて電池がポロリと落っこちた。
思わず追いかけようと手をのばし、
・・・・バランスを崩した。
ヒヤリとした。
電池は転がりおちて渓谷に消えていった。
・・・自然を汚してしまった・・・。
ごめんなさい。
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通りすがりに説教をされるトルコ” に3件のコメントがあります

  1. SECRET: 0
    PASS: 33d62141821cb7df4596bf3497dd470a
    なかなかいい所ですね~。
    手すりも何もないところがいいのですネ。
    カメラの電池、残念!  そーいうことも含めて
    ナチュラルな この場所 いいです。

  2. SECRET: 0
    PASS: bd41bd935604097ee3b00fce68c55344
    激怒おばちゃん凄い!
    日本人が外国の人見て、ちょっとだらしないと
    思っても、「まぁ文化の違いか」位しか思わない
    けど、イスラムの人にとっては、なんて淫らな
    格好!と思われるのでしょうね。
    高い所苦手です。多分渡らないで帰ると思います。

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >霧のまちさん
    観光客は他に誰もいない、静かな時間を過ごせました。
    貴重なエネループは残念でした・・・。
    >もんこさん
    そうそう、なんて淫らな(笑)
    おばちゃんはどっちかというと日焼けを心配してるみたいでしたけどね。
    たしかに高いんですがけっこう幅があるので(ちょうど銀橋と同じくらい)大ここは丈夫ですよ。

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