4月17日。
アレッポ郊外へむかうバスに乗ったら、大渋滞に巻き込まれた。
道がちっとも動かない。
先を見ると、たくさんの人が集まっていた。
大勢でわあわあと声をあげて行進している。
・・・まさか、デモ!?
「いや、今日は独立記念日なんだよ」
隣席のおじいちゃんが教えてくれた。
フランスに占領されていたシリアが自由になった日。
みんなでお祝いしてるんだって。
それにしてもすごい興奮状態だった。
国旗を掲げる者。
歌をうたう者。
大統領の写真を捧げ持つ者。
田舎からバスでのりつけた団体もいる。
全員が男、それも若者ばかりだった。
大部分が学生かもしれない。
大人たちは、そんな若者の群れを微妙に避けて歩いている。
独立記念日なんだよと教えてくれたおじいちゃんの目も
とくに嬉しそうではなかった。
なんなのだろう、このギャップは。
そして、なんなのだろう、この大統領バンザイ写真の群れは!
(独立記念日のイベント広場。イベントはもう終わってたけど)
「やあ! ボクが大統領だよっ!」
独立記念日のせいもあるのだろうけれど
シリア中どこへ行っても大統領の顔写真がずらりとならんでいた。
それは、タイで王様の写真を見かけるより多かった。
独裁政権?ってなんか怖い。
インターネットもだいぶ規制されているようだったし。
若者を動かしているのは教育・・・なのかな、と思うことがあったのだけれど、
それについてはまた明日。
***************************************
読んでくれてありがとう。
↓クリックしてもらえると励みになります。
にほんブログ村
— シリア —
シリアの独立記念日
2010年9月25日
SECRET: 0
PASS: 33d62141821cb7df4596bf3497dd470a
独立・・・日本では経験し得ないことで、民衆の
思いはなかなか 測れませんね~。
ただ、イベントとしてやってるのか、真の意味で
突き動かされるのか・・・う~ん。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>霧のまちさん
現代日本人には想像がつかないんですよね。
でも愛国心をなんにも示さない日本も寂しいけど
示しすぎるのも怖いなあ・・・って感じです。
扇動とかされてるんでしょうけど。