カスル・イブン・ワルダン。
6世紀に建てられた複合建築群の教会堂。
・・・何のこっちゃよくわからないが、とにかく、遺跡である。
この隣りの小さな廃墟で子供達と出会った。
真っ平な草原でくらす子供達にとっては、そこはお城であり、秘密基地であり、立派な遊具なのだろう。
男の子も女の子もいっしょくたになって遊んでいた。
ガキ大将は、なんと女の子だ。
名前は・・・なんていったっけ?
かなり美人で、私達にも堂々と接した。
はきはきとした喋り方が印象的だった。
子供達の写真を何枚か撮らせてもらったら、小さい子のひとりが
「お金をちょうだい」
と手を差し出した。
すると少女は
「ダメ!」
鋭い声を出してとどめた。
窓から飛び降りてきて小さい子を叱った。
アラビア語だから意味はわからないけど、お説教をしているようだった。
私達にも
「あげてはダメ」
と手で止めた。
誇り高い、意思の強そうな眼差しだった。
イスラム社会では女性はヴェールの下に隠されている印象だが
シリアでは女性の副大統領も出たときいた。
大人の社会はどこも複雑で
利害や権力や、宗教や歴史が絡みあっている。
おてんばなガキ大将の少女はこれからどんな道を歩むのだろうか。
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— シリア —
カスル・イブン・ワルダンの少女
2010年9月18日
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なかなか凛とした少女ですね。
たぶん大人になったら イッパシの何かになる
子でしょうね~。
きれいな青空と遺跡ですね。
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>霧のまちさん
なかなか貫禄のあるボスでしたよ。
ド田舎の子だけど、いっぱしの何かになってほしいですね。
まともな道さえあまりない所で、空気がきれいでした。