このあいだから
頭の中でずっと流れている曲がある。
バウを西へむけよう
強い風を帆にうけ
新しい世界がひろがる!
じゃあ、西だな。
トラブゾンから西へ舵をむけた。
サフランボルという町だ。
伝統家屋で有名な土地だが
今夜はやけに眠いので
写真だけ載せてもう寝ます。
家の窓
水道橋
おばあちゃん
おばあちゃんが泣いていた。(写真のおばあちゃんではない)
角をまがったところにしゃがみこんで
静かに涙をぬぐっていた。
今が悲しいのか
過ぎさった時間を想っているのか
涙の理由は神様しか知らないけれど
私はなにもできずに通りすぎながら
年上のひとの涙はどうしてこんなに胸が痛いのだろうと考えた。
— トルコ —
サフランボル
2010年4月29日