皆様こんにちは。
今日も私は元気です。
先月、出会った旅人に
「ダルエスサラームは治安が悪いから気をつけろ」
と忠告を受けましたが、
スリにも強盗にもひったくりにも殺人鬼にも遭わずにすんでいます。
体調もよく、意外なことにお腹もこわしていないし
腰痛も逆流性胃腸炎も大丈夫。
風邪ひとつひかず元気で道に迷っています。
ただ・・・昨日。
道を歩いていたら。
石を投げられた。
少年からすれ違いざま
「ハイ、ジャパニ!」
声をかけられ挨拶を返し、また歩きだした。
アフリカの人はひとなつこく、
通りすがりに「ジャンボ!」と声をかけられるのは普通のことだからだ。
いつものことだった。
が。
挨拶を返したその直後。
左肩に衝撃が走った。
びりびりと鋭く痛かった。
石だ、と思った。
石をぶつけられたのだ。
振り向くと、さっき声をかけてきた中学生くらいの少年が、気弱な笑みを浮かべていた。
そこは高級ホテルや航空会社オフィスにつながる道で、
それなのにホームレスの人がたくさん寝転がってる地域だった。
貧しい身なりの少年が、
ぶらぶらと観光をしている外国人を見て
良い感情をもつはずがない。
けれどその目に浮かんでいたのは敵意でもなければ怒りでもなかった。
なんだかもっと、弱々しくてせつないものだった。
へこんで萎れたような表情だった。
「何すんねん!」
ひとこと怒鳴ったら、あきらかに怯えの色がうかんだ。
ひとに石をぶつけておいてその顔はないだろう。
ふたたび少年に背を向けて歩き出す。
なんだか泣けてきた。
石をぶつけられた痛みはすぐに消えたけど
違うところが痛かった。
都会の哀しさを抜け出してキリマンジャロに逢いにいきたいと、そのとき思った。
— タンザニア —
石、ひとつ
2010年3月9日
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だださん、こんばんは。
旅の様子を届けて下さりありがとうございます。
あれこれ想像したり、考えさせられたり、楽しみに拝見しています。
「元気で道に迷っています。」
サラッと書かれていますが、爆笑しました!!
でも、それが一番ですね。胃腸もご無事で何よりです。
私が高校の頃、写真集を見ては憧れていた世界に
だださんは今、いらっしゃるのですね。
シマウマ、キリン、マサイ族の戦士さん・・・。
なんだかPC越しに勝手に感動しました!!(笑)
ただ、国や民族が違うからこその感情も、また生まれるのですね。
新たな大地が優しく迎えてくれることを願っています。
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三田は霙(みぞれ)が昨日から降り、一時雪景色、これも「春」到来の
お告げか。将来に対する展望が見出すことができない過酷な人生設計を少年は親、親戚や兄弟を見て体得しているのでしょうか?
歪められた世界観に悲しくなります・・・。
2~3日前、奴隷売買、人間のルーツ「クンタ・キンテ」などTVで放映していました。
明日は何処か、また記載してください。
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えらい所にいるんだなぁ・・・と地図見て日記見て・・・
今日は母が三田行ったよ
おばちゃん元気でちょっとほっとしてますってさ^-^
おばちゃんのアクティブさには。。。私もビックリ。
さすがねー親子皆様(笑)
そのままどんどん北上していくのかしら・・・
また読ませてもらいまーす