車椅子からの脱走

私はときどき母を家にのこして訪問の仕事にいく。母がひとりで留守番するのはだいたい1時間とか1時間半。母の高次脳はほとんど治ったし、短時間なら問題ない・・・とは、いかない。そんなに単純ではない。

「ただいまー」
帰宅するなり、
「だだー!だだー!こっち来てえー!」
母の呼ぶ声が聞こえてきた。どうした、何があった!?
駆けつけると、母は・・・車椅子から落ちかけていた。

私が出かけるとき、母は車椅子にすわり本を読んでいた。部屋のドアには背をむけて。だが帰ってきたときには、車椅子は180℃向きを変えていた。母は車椅子ごとドアに突進し、フットレストがドアにぶつかっている状態だった。しかも母は車椅子からズリ落ちかけている!
「あぶないよおかーさん、なにしてるのー!」
思わず大きな声がでた。
「あのね、なんとか一人でトイレに行こうと頑張ったんだけどね、自分でドアが開けられないの。だから歩いて行こうと思って」
車椅子から降りようとしていたときに、ちょうど私が帰ってきたらしい。

母は今でもときどき、自分の障害を忘れてしまう。なんとか歩けると思うし、左手も動くと思ってしまう。歩いてトイレに行けるくらいなら車椅子なんか必要ないはずなのになあ。高次脳が治ったといってもこの程度なんだ。

あと5分、帰りが遅かったら、どうなっていたことだろう。元気なのはいいけれど、自由を求めて車椅子からの脱走を企むのでは安心して出かけられない(また仕事が増えたところなのに…)。たった1時間でも油断がならない。やっぱり見守りモニターを設置したほうがいいかのなあ。
「シシィ、あんた一緒にいたんだから、おかーさんを止めてくれなくちゃダメでしょ!」
猫に怒ったら
「にゃあ!」
って言い返された。

デイのミー先輩が、暑さに参ってぐだぐだに溶けていました。皆様もお気をつけて。

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猫とビターチョコレート

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