引きこもりと在宅介護

引きこもりがちな人が恐ろしい殺人をおかしたり、家族に殺されたり。先日から中高年の引きこもりが話題になっている。40代以上の引きこもり人口は60万人以上にもなるそうだ。

「8050問題」は引きこもりのお親が高齢になり、収入もなく介護もできずに共倒れ…という社会問題。

何気なく引きこもりの定義を調べてみたら

引きこもり: 仕事や学校に行けず家に籠り、家族以外とほとんど交流がない人の状況を指す。(Wikipediaより)

・・・ちょっと待て。これ、少し前の私じゃない?

母の在宅介護を始めた当初のことだ。私は仕事をやめ、介護に専念していた。買い物くらいは行くけど自分の用事なんか何もできない。友達にも会えない。パソコンで在宅の仕事をしていたから、とにかくずっと家にいた。ときどきストレスが溜まって爆発しそうになったものだ。

目が離せないくらい重度の人を一人で介護していると、家から出ることが本当に難しい。デイやショートを使えない人はもっと大変だ。ヘルパーさんが来ているあいだに慌ただしく買い物をして、銀行に行って…あとは家に籠もりっぱなし。誘いを断りつづけるから友達とも疎遠になる。家族や親戚とも揉めて人間関係が途切れることもある。口をきくのは、医者と介護関係者と宅急便のお兄さんくらい。

在宅介護している人が孤立したらどうなるか?
収入がないから金銭的に苦しくなる。
愚痴をこぼす相手がいないとストレスがたまる。
家に閉じ込められると人の心はいびつに偏っていく。
誰にも会わないと、介護者自身に問題が起こっても相談することができないし気づいてもらえない。介護者の状態が悪くなれば、被介護者も影響を受ける。そしてますます家から出られない。ちょっと意味は違うかもしれないけど、引きこもりの定義からさほど外れない状態だと思う。

うちの猫たちは家猫。外に出してもらえない引きこもり猫です。

幸い、私は母とお出かけしまくったから引きこもりにはならずにすんだけど。一歩間違えればどうなっていたかわからない。

「8050問題」は引きこもりの親が高齢になることで起こる。でも逆に、親が要介護になることで、子供が引きこもりみたいになる可能性もあるのではないだろうか。

政府は在宅介護を推進しているが、在宅介護によって家に閉じ込められた人間は自分の老後のために2000万なんて蓄えられるわけがないのだ。

ブログランキング参加中です!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ
(ブログ村には多数の介護ブログが集まっています)
スポンサーリンク
介護
猫とビターチョコレート

コメント

  1. 引きこもりと思われたくなくて、団地の除草作業や、公園清掃ボランティアに参加するという、つまらない見栄を張ってしまいました。
    班長さんが喜んでくださるので、胸が痛みます。
    「親が要介護になることで、子供が引きこもりみたいになる可能性」、今でも十分にあるかもしれないと思います。せっかくの仕事・腕を投げうって…、その末の引きこもりは、あってほしくないですね。

    • すごい!見栄じゃないですよ。
      介護以外の人間関係をもちつづけるのって大事です。
      地域の方もそうですよね。
      本当に引きこもりにならないためにも、困ったときに「助けて」って言える人をたくさん持っておかなくちゃと思います。

タイトルとURLをコピーしました