USJ「名探偵コナン・ミステリーチャレンジ」に車椅子で挑戦!

孫たちが帰ってからずっと、母は落ち込みっぱなしだった。寂しくて寂しくてしょげていた。これはもう、どうしようもないと思った。子供の抜けた穴は、子供で埋めるしかない。子供・・・いや、「見た目は子供、頭脳は大人!」の彼に。

ということで、USJに行ってきた。現在、母の大好きなアニメ『名探偵コナン』のイベント(ユニバーサル・クールジャパン)をやっているのだ!
「コナン君のは絶対、行かなくちゃ!」
私はルパン三世も好きだけどなー。

コナン関連のイベントは3種類あるが、車椅子で参加できるものは限られる。

・リアル脱出ゲーム
『アトラクションの一部には、階段などの段差があります。安全のため歩きやすい靴を着用ください。つま先やかかとが露出した靴(サンダル・ミュール等)やヒールの高い靴での体験はご遠慮ください』
・・・車椅子ではちょっと厳しそうだ。

・エンターテイメント・レストラン
ショーを観ながら食事をするというもの。母にはぴったりだが…食事代込なので…一人5千円くらいかかる。経済的に無理である。

・ミステリー・チャレンジ
謎解きパークラリー。無料。
…無料! パーク内を徒歩で移動するだけなら、段差はないし、車椅子の母でも参加できるぞおおお!

車椅子のお友達は迷わず『名探偵コナン・ミステリーチャレンジ』へGOだ!

まずは、入り口のアーケードから左に曲がったところで受付をすませ、一人一冊ずつ専用冊子(無料)をもらう。

中はお見せできないが、この冊子にはいくつかの「謎」と「暗号」が書かれている。すべての謎(クイズ)を解くと暗号が読める仕掛けだ。

謎解きには思ったより時間がかかった。よくできていたし、けっこう難しかったからだ。母に「一緒に考えて」と頼んでも
「わかんなーい」
まあ、実際、わかんないであろう。車椅子かつ高次脳の母には難しすぎる謎であった。
「それよりコーヒーが飲みたいわあ」
何を言うか! のんびりコーヒー飲んでいる暇などない。 謎解きには制限時間(?)があるからだ。

謎をひとつ解くたびに『次は◯◯へ行け』という指示がでる。あっち行きこっち行き、歩きまわるからそれにも時間がかかる。元気な人ならいざしらず、車椅子だと急げない。

石畳いらない!

石畳はゆっくりしか進めないし、場所によっては人混みがすごいし。車椅子で他の人を轢かないように歩くのって大変なんだよね。ちなみにUSJで一番歩きにくいのはミニオン・パークの石畳。狭いからすごく混むし。人混みはハリー・ポッター・エリアがむちゃくちゃ酷い。

なんだかんだ苦労したが、無事にすべての謎を解き、暗号を解読した!謎がとけた瞬間ってめっちゃ爽快! やったぞー! 母は車椅子に座ってるだけだったけれども!

係員に暗号の答えを報告すると、こんな招待券がもらえる。

これはショーの招待券である。謎解きをクリアした人だけが見られるエンディング・ショー。これが見たくて頑張って謎を解いたのだー。

ところが。

「申し訳ありませんが、会場へ行くまでの通路に階段がございまして」
な、なんだとー!
これなら車椅子でも平気だと思ったのにー!
「エレベーターでご案内しますので」
あ、よかった…。

案内された先は「スタッフ専用」ドア。控え室や掃除用具入れ、遺失物センターなどのある建物のエレベーターに乗り、搬入口の横を通るという、ほぼバックヤードツアーであった。

こんな裏ゲートから出てきた

少し歩かされたけど、普段は見られない所が見られたのでちょっとおもしろかった。

ショーは15分くらい。小さなステージを地べたに座って観る形式。車椅子は横の通路から観る。役者さんが目の前でお芝居をしてくれるので楽しかった。母はとっても喜んで、最後に記念撮影までしたくらいだ。

レストランに入ったとき、とても親切な店員さんがいた。いろいろ気配りしてくださったのでお礼をいうと、
「実は私にも車椅子の父がいるんです。だからわかるんです(苦労が)」
と言われた。うん、多分そうだと思ったんだ。同類の匂いがしたから。

親切な店員さんのおかげで最後までほっこりした一日になった。
「楽しかったねえ。何もかもぜんぶ、ドキドキするくらい楽しかったねえ」
と母。
そう言いながらも体が左に傾きまくっている。疲れがでているのだ。
・・・大丈夫? 朝は寒かったし、長時間だし、退院後初の遠出だもんね。体力が追いつかなかったかな?
「そんなの気にならないほど楽しかったよ」
ふふふと母は笑った。
USJは、母にとって夢の国だからね。
「ただ、服部平次には会えたけど、コナンくんに会えなかったのだけが不満!」
あ、そうだね…。

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