母が入院しました

母の体調が悪くなリ始めたのは11月下旬のことだった。下痢をして熱がでた。それ自体は風邪かなと思ったし、主治医(内科)にも風邪だろうと言われた。
「風邪につける薬はありませんよ。お粥などを食べて寝ていればよろしい」
普段から整腸剤を飲んでいるからそれで十分でしょうと薬はもらえなかった。

下痢はすぐに止んだが倦怠感はとれなかった。何度か熱がでたり、下がったりを繰り返した。デイもけっこう休んだし、消化に良いものを食べ、無理はしなかった。

それでも倦怠感と熱はぶり返した。
数えてみればもう2周間を過ぎている。あまりにもスッキリしないので、昨日、再び内科を受診したら、こう言われた。
「それで何が問題なのですか? 風邪につける薬はありませんよ」
それ知ってる! 前にも言われた!
お粥を食べてゆっくり養生したけど治らないから診察受けにきたんじゃないか。
と思ったけど、強くは言えなかった。
「何が問題なんですか」
って言われたら話はもう終わりじゃない?
検査なんか何もなし。診察は、血圧と検温(微熱だった)、聴診器のみ。あ、喉をのぞいて
「腫れてないな」
と言ったけどそれで終わりだ。
ほんというと、検尿して持ってきてたんだけど「検査してください」って言い出せなかった。以前、別の医者(皮膚科)にひとつ質問しただけで怒鳴り散らされたことがあり(9/12 えらそう?)、トラウマになっているからだ。大人しくロキソニン(熱冷まし)だけ処方されて引き下がった。

ロキソニンを受け取りにいった薬局で、症状を訊かれた。
「いつから症状がありますか? どのように痛みますか? 食欲は?吐き気は?体のしびれは?」
医者よりよっぽど丁寧に話きいてくれるよ!

それで思わず愚痴ったんだ。もう2週間以上、熱がでたり下がったりなんですけどロキソニンのみで…
すると薬局のお姉さんは、
「検査しなかったんですか!? 2週間以上も症状が続いてるのに?」
素直に驚かれた。
「一度、大きな病院に行かれたほうがいいと思いますよ」
初めてまともなこと言ってもらえたと思った。心配してもらえた。
すごく嬉しかった。

ここまでが昨日のこと。
昨夜遅くに、オーストラリアに住む妹たちが帰国した。母はとても喜んでいた。
「おばーちゃん、ただいま!」
とチビが飛びついてくる。母は
「可愛い孫たちの顔を見たから、明日はすっかり元気になるよ!」
と笑っていた。

龍ちゃん(5才)のヒーローごっこにつきあわされるサンジ君。ダルそう。

ところがそうはいかなかった。

今朝、目を覚ましたときから、もうおかしかった。
「おはよう」
と言うものの、左目がうまくあかない。目やにもないのにうまく開かない。ベッドからも起きられない。背骨がなくなったみたいにフニャフニャと倒れこんでしまう。入れ歯もうまく入れられない。トイレに連れていくと
「立ち方がわからない。どうするんだっけ?」
ああもう、完全にやばい!

とにかく病院に連れていかなくちゃいけない。
問題は、どこの病院に行くか、だ。

微熱はあるようだから、熱のせいかもしれない。体がしんどくてボーッとしてるだけなのかもしれない。本当に風邪なのかどうか、熱の原因を調べてもらう。それなら「内科」だ。昨日までとは違う医者に行こう。

でも万が一、脳からくる意識障害だったら恐ろしい。昨日までできていたことができない、「立ち方がわからない」というのは異常だ。もし脳卒中の再発だったら大変だ。脳なら「脳外科」だ。

私は迷った。かなり悩んだ。自分では決められないから、市の「医療相談ダイヤル」に電話した。看護師さんが電話相談に応じてくれるもので、事情を話したら
「脳外科へ!」
と一発で言われた。「大きな病院へ行きなさい」という薬局のアドバイスも思い出した。

すぐさま、母を連れて隣の市の脳外科病院に連れて行った。3年前にてんかん発作を起こしたとき運び込まれた病院だ。電話で事情を話していたにもかかわらず2時間半くらい待たされた。初診というだけでなく、救急車が何台も到着して医師の手が足りなかったらしい。

待っている間が一番つらかった。母の様態はどんどん悪くなっていく。吐き気を訴え、ぐったりと顔色が悪くなり、熱を計れば38.6℃!なんとかしてくださいと頼んだけど順番は変わらなかった。

もう帰ろうかと何度も思った。
つらそうな母を見ていられなかった。
連れてくるんじゃなかったと後悔した。家で寝ていれば熱は上がらなかっただろうに!

それだけじゃない。
こんなにもつらい思いをした挙げ句、
「風邪なら内科でしょう。どうして脳外科に来たんですか?」
って言われたらどうしよう。昨日みたいに
「それで何が問題なんですか?」
と言われたら?
また違う病院に行かなくちゃいけないのか?

やっと診察室に入れてもらった時には昼をまわっていた。
先生は若い人だった。
ざっと話を聞くとすぐに
「検査をしましょう」
と言った。
「脳のCTと、胸も撮りましょう。肺炎かもしれない」
肺炎ですか。
「だって2週間もたつんでしょう?」
そうなんです!
「血液検査もしましょうね。ご飯は食べてますか?(一口二口です)それじゃあ点滴もしましょう」

言われなかった。
内科へ行けとも、なんでここへ来たんだとも、
「それで何が問題なんですか?」
とも言われなかった!
怒られなかった。
検査するって言ってくれた。
ちゃんと診てもらえる。
むちゃくちゃ嬉しかったしホッとした。
・・・考えてみれば当たり前のことなんだけど!

それから母は大変だった。高熱があるのに検査をしなくちゃいけなかったから。
検査結果がでると医師はクールに言い放った。
「脳は大丈夫です。3年前に撮った写真と変わりありません。問題は胸です。やっぱり肺炎がありますね。それにナトリウム値が異常に低い。水分不足なだけかもしれませんけど、即入院が必要です」

脳神経専門の病院だと思っていたが、内科もあるらしくて入院させてもらえることになった。たくさんの検査を受けてから病棟へ連れていってもらった。点滴のせいか熱は下がりつつあったが、母は軽くせん妄状態になっていた。

クロちゃんを抱く母

不安がる母を落ち着かせるために、着替えといっしょにヌイグルミを持ってきた。いつも一緒に寝ている「クロちゃん」。去年のクリスマス・プレゼントで、孫の梅ちゃんとおそろいだ。

もっと早く大きな病院で診てもらっていれば、せめて別の内科に罹っていれば。そう思うんだけど、思っても仕方がないから止めた。

本日の教訓。話をきかない医師よりも、薬剤師さんや看護師さんの助言のほうが正しいこともある。助言をくれた方々に感謝しよう。

着替えをとりに戻るとき、パラパラと雨が降り、すぐにあがった。空には虹がかかった。薄ぼんやりとしているけど立派な虹だった。吉兆だ。母はきっとすぐによくなって、すぐに大好きな孫たちと遊べるようになるだろう。

ブログランキング参加中です!
 ↓
にほんブログ村 介護ブログへ
(ブログ村には多数の介護ブログが集まっています)
スポンサーリンク
介護
猫とビターチョコレート

コメント

  1. Shijyakuです

    だださん
    お母さん2週間も大変のな思い入れされましたね。

    ここは入院ということで。ばたばた落ち着かない気持ちでしょうね。

    顕著な症状がでないから用心してたのに肺炎とか心配もつきませんね。

    横になったら息苦しくて眠ることも、体を横たえることもできないんですから。

    いまは、点滴でつかのまの休息でもよいから休んでもらって、

    だださんもししいとさんじと
    抱いて寝てください。

    • ありがとうございます。
      今日は本当にバタバタもがいて疲れました。
      でも昨日からいろいろあったので、入院が決まるともはや
      「どうしようどうしよう」
      って考えなくていいぶん落ち着きました。
      母の場合は重い症状が表に現れず、夜も普通に寝ていたため、風邪だと思っちゃったんですよね…
      言葉に表せないつらさを、わかってあげられなくて、申し訳なかったと思います。
      私もシシィ抱いて寝ます!

  2. だださん、不安でしたでしょう。怖かったでしょう。
    本当に大変でしたね。
    そして、よく頑張りました。
    虹は吉兆。ワタシもそう思います。
    お母様はきっとすぐ元気になられますよ。
    お家でお孫さんと猫たちに囲まれてクリスマスにお正月に鏡開き、楽しいイベントのためにもきっちり治してしまいましょう。

    • POTEさん、ありがとうございます!
      優しいお言葉に涙がでそうです。
      家族もそんなふうに労ってくれない(笑)
      母は孫たちと遊びたいことをたくさん予定しているので、きっとすぐに復活するはずです!

  3. だださんお疲れ様でした。
    お母様が大事に至らなくて何よりです。だださんが機転を利かしていなかったらどうなっていたか…
    下手したら昏睡状態になってたかもしれません。
    元主治医のように話しを聞かず、実績や経験で診断する医者は最低です。
    そして一番の主治医はだださんのようにいつも寄り添っている家族だと思います。
    心配な日々が続いたでしょうから今日はゆっくり休んでくださいね。

    • たまさん、返信が遅れて申し訳ありません!
      薬局のお姉さんと相談室の看護師さんに助けていただいたおかげです。
      最悪の方向へ向かう手前で止めることができてよかったです。
      何かがおかしいと、これではいけないと、気づいた時点で行動しなくてはいけませんね。
      これから頑張って戦います。

  4. だださん、お母様が入院されるまで大変な思いをされた事と思います。だださんの疑問を薬剤師に相談されて本当に良かったですね。母も80歳の時に肺炎を経験しましたが、入院して
    点滴と薬で直ぐに治りました。
    だださんのお母様もきっと直ぐに良くなりますよ。
    だださん、きっとお疲れでしょう。どうぞ体を休めてください。

    • sumieさん、レスが遅くてごめんなさい。
      肺炎っていろいろあるのですね!
      うちの母もそう酷いことにはなっていなかったようで、点滴と薬でじきに治りそうです。
      精神的にちょっとやられていましたが、仕事を休ませて頂いて、子供と猫に癒やされて、なんとか持ち直しました。
      これからは母の退院に向けてのリハビリをがんばります!

  5. 二週間も熱が上がったり下がったりしているのに
    検査もしない内科なんて、、私ならもう二度と行かないかも。。

    薬局のお姉さんの助言で背中を押してもらえてよかった。

    長時間の待ち時間は元気な人でも疲れます。
    高熱のお母様、さぞかしお辛かったことでしょう。
    しっかり診てもらってきっちり治してもらってくださいね。

    私は先月だけど虹を見ました。
    雨上がりの澄んだ空にかかったきれいな虹は
    うつむいた気持ちを前向きにしてくれました。

    早い回復祈っています。

    • ええもう、私も母もあの内科は二度と行かないと思います…薬局だけ続けます(笑)
      きつい薬出さないし悪い人じゃないと思ってたんですけどただの怠惰だったのかも。
      朝は平熱だったのに、待ってるうちに熱が出ちゃうパターンでした…

      虹、きれいですよね。
      実は今日も虹がでたんですよ!
      2日連続とか奇跡!と喜んじゃいました。
      これから奇跡の回復劇をみせてもらう予定です。

  6. だださん、お母様、本当に大変でしたね。
    よく頑張られたと思います。
    ゆっくり休んでください。

    話を聞かない医者に怒りを覚えます。
    大きな病院で診てもらってよかったです!!!もう大丈夫です。

    お母様の早い回復をお祈りしています。

    • ありがとうございます。
      母はよく頑張りました。
      もうちょっと早めになんとかならなかったのかと後悔はありますが…。
      話を聞いてくれない医者、多いみたいですね。
      治してくれようという気がないなら、病院の意味ないです。

  7. お疲れ様です
    我が母のようにリウマチ肺だとステロイドで高熱にならず、肺炎が分かりにくいのです。36.5度で肺炎入院もありました。
    病院のたらい回し、長時間またされて帰されて救急車搬送の経験も
    一番いいのは、大手病院の呼吸器内科か呼吸器内科のクリニックだとヘリカルCTの機器とレントゲン機器があってすぐに検査してくれ、そのクリニックが救急車を呼んで搬送してくれた事もありました。
    呼吸器内科だと風邪で済まさないので、掛かり付けを探されておくといいかも?です。

    • ありがとうございます。
      そんな隠れ肺炎みたいなのだと絶対に分からないですね…恐ろしい。
      熱が出ない場合も、咳が出ない場合もあるなんて。
      そうですね。
      呼吸器内科のクリニックなら近所にあります。
      むちゃくちゃ混むので敬遠していましたが、そういう所なら症状を言えば優先順位をあげてくれたかもと思います。
      かかりつけ医は絶対に変えるつもりですので、考えたいと思います。
      助言ありがとうございます!

  8. だださん、お疲れ様でした
    でも、一番お辛かったのはお母様ですね

    だださんは文章がとてもお上手なので、症状のメモを書いて医師に渡すのはいかがでしょう
    これまでの症状の経緯を箇条書きにすれば、医師も判断しやすいですし、「あれを言えばよかった」の後悔も減ると思います
    (頭痛で病院を1年半回り、毎回説明するのがイヤになって編み出したワザです)

    でも、お母様に合うクリニックにまだ出会われていないようなので、もっとドクターショッピングしてもよい気もします
    もしも病院に地域医療連携室があれば、地域の診療所を紹介してくれますよ
    脳外科出身の内科クリニック等、お母様に適したクリニックの候補を教えてくれるかもしれません
    あるいは地元の薬局に良いクリニックがないか聞くのもよいと思います
    地元のオバチャン薬剤師さんの情報量はすごいですよー
    お母様が入院されている間、だださんも体力回復なさってくださいね!

    • ありがとうございます。
      微熱がどんどん上がって母は本当に辛かったと思います。

      症状のメモ書きですか!思いつきませんでした。
      私は話すより書くほうが楽なので、メモの方が絶対にムダがないですよね。
      ちゃんと読んでくれない医者だったら、きっと話も聞かないでしょうし。
      次からは必ずそうします!
      近所に医院はたくさんあるのですが、どこも混んでいたり、お医者さんがご高齢で休診が多かったり…。
      地域連携あるはずなので、相談してみようと思います。
      やっぱり脳外がわかる人のほうが安心ですし。
      いろいろ研究してみます。
      貴重な助言ありがとうございます!

  9. こんにちは。blog読んでビックリしました。
    大変でしたね。病院に行くにも大変なのに
    受け付けしてから名前呼ばれるまでの待ち時間は長いですよね。私も母を受診する時はかなり待ちます。私の母は脳梗塞で高次機能障害あり精神疾患もあるので内科の訪問看護を
    入れてます。24時間対応なので心強いです。
    原因がわかり安心しましたね。
    元気に退院できるよう祈ってます!

    • ありがとうございます。
      家を出るときは微熱だったのに、まさかの鰻登りで…
      これまでは、車でどこにでも連れて行けるし、内臓の病気はしたことないんで、油断しておりました。
      訪看さんに来てもらう理由がなかったというか…。
      でも年を重ねていきますので、今までとは違った方向で考えていかねばと思います。

  10. こんにちは。久しぶりにコメントします。
    お母様、大変でしたね。
    ろくに診察もせずに風邪と決めつける医者には腹が立ちます。ただの風邪ならそんなに熱は続かないし、プロならあらゆる可能性を考えてほしいものです。血液検査や尿検査さえしようともしないなんて医者の怠慢です。
    お母様、早く回復されるようお祈りしています。

    • ありがとうございます。
      本当に怠慢な医者でした。
      でも私がもっと食い下がっていれば…と自分の怠慢を責めてみたりもします。
      まあ今更仕方ないんですけど。
      医者とケンカしないように、でも負けないように、方策を練っていきます。

  11. 2週間も原因がわからずご心配でしたね・・・・ 最初の医者への不満もありますが、その他のかたがいてくださって良かったです。

    だださんご自身も体調は大丈夫ですか?

    お母さまもお辛かったですね。
    入院して体調が一日も早く良くなってまたご家族みんなで楽しく過ごせますように!

    • ありがとうございます。
      治ったかな?と思ったらぶり返して、でも症状はそう重くなくて…煮え切らない病状でした。
      相談できる所があってよかったです。
      私が早く動いていればもっと良かったのですが。
      私自身は仕事を休ませてもらって、家事も妹たちにやってもらって、非常に助けられて過ごしています。

  12. 具合が悪い中、長時間にわたり待たされて、本当に大変でしたね。
    だださんのことだから、既に検討済みとは思いますが、これを機に在宅療養支援診療所と契約されてはいかがでしょうか?
    私は車なし運転不可・・・だったので、具合が悪くなった夫をベッドから動かすことが難しくなった時に、もうこれは訪問診療を受けるしかないと早々に決断しました。
    体調に変化がない時は月に2回定期的に医師と看護師の訪問を受けて薬の処方箋をもらうだけですが、具合が悪くなった時、夜中や日曜日でも、自宅まで訪問して診てくれます。自宅でハンガーなどを利用して点滴もしてもらえます。とても心強いですよ。
    専門的な器機を使っての検査が必要な時は、他の病院へ紹介状・診療情報提供書をすぐに書いてくれ、救急車で運ばれる時は、搬送先へ診療情報提供書をすぐにFAXで送ってくれます。

    • ありがとうございます。
      訪問診療、頼りになりますね。
      母はこの5年間ほとんど風邪すら引かなかったので、車で通院できるからいいやって思ってました。
      今後の治療次第ではそれも考えて行かなくてはいけませんね。
      相談できる人、信頼できるお医者さん、対応してくれる病院・・・必要ですね・・・。