車椅子で東京旅行(1)

長くなったから2回に分けます。目次をつけます。
長くってごめんなさい。

1、飛行機について
2、ホテルについて
3、観光について
4、電車について
5、タクシーについて

飛行機について

神戸から東京への移動は飛行機で。今回はスカイマーク。搭乗口まで自分の車椅子をつかうことができ、飛行機の入り口で機内用の小さな車椅子にのりかえた。

車椅子ごと乗り込めるから「新幹線のほうが楽」と思われがちだが、一概にそうとはいえないと思う。飛行機のほうが速い。それに、親切だけど忙しそうな駅員さんに比べて、飛行機の(空港も機内も)サポートは手厚くて丁寧で嬉しくなるレベルだ。

問題は、機内では車椅子ではなく、座席に移乗しなくちゃいけないこと。これが大変! 普通の席だと狭すぎるので、太ましい母と私には不可能だ。足元の広い席(足のばシート)をとったら、先着順&有料だった。

とてもじゃないが移乗できない普通席

また、着陸の際は機体が傾き、どうしても体が前のめりになるので要注意。座位の安定しない人には危険が伴う。私は腕で母を抑えてました。。。

ホテルについて

次に、車椅子旅行で悩むのは、ホテルだ。
「どこに泊まるか?」
せっかくの旅行なのだからちょっと豪華にいきたい。
重要視するのは何だろう?
快適さ?
朝食?
立地?
・・・それよりも・・・

我が家の場合はトイレであった。

母は左麻痺。便座に座って右側にL字手すりがないと、ぜんぜん立つことができない。手すりの位置はものすごーーく大事なのだ。

私は快適なトイレを探し、バリアフリールームのあるホテルの公式サイトをいくつも覗いたり、画像検索をしたり、電話をかけたりした。でも、トイレの手すりがどちら側にあるのかはわからないことが多かった。たまにきっちり写真が載せてあっても、残念ながら反対側だったりした。

だんだん面倒くさくなって
「もうビジネスホテルでいいや」
と、東横INNに泊まったら、

東横イン東京駅新大橋前 ユニバーサルルームのトイレ

見事に使いやすいトイレだった。洗面所も車椅子のままちゃんと使えたし!

お風呂とトイレは別になっていた。

シャワーチェア、足台、滑り止めつき。写っていないが、浴槽の端には腰掛ける広さがある

シンプルだけど、安いし使い勝手がいいし、私たちには十分でございました。成田の東横INNはめちゃめちゃ広くて楽しかったし、けっこう相性がいいのかも。

観光について

東京行きが決まってから、考えた。
「東京観光ってどこに行くべきなんだろう?」
若い子なら原宿とか? 渋谷とか?
お洒落なところに行くのかな? あとお台場とか?
・・・私らが行っても意味ないな。買い物、しないもんな。
それじゃあ、
「浅草寺!」
と母が言った。
決まりだ。
浅草寺。
雷門。

とくれば、

スカイツリー。

平日のためか空いていたので、待たずに上がれました

 

母「見渡すかぎりどこまでも人が住んでるね・・・」

 

スカイツリー フロア340のトイレ。快適。

それから、

「天丼たべてきて、天丼!」
オヤジがしつこいくらい何度もいうので天丼も食べてきた。
POTEさん、無理やり付き合わせてごめんなさい。

雷門ちかくの「葵丸進」は車椅子でも入りやすい

・・・そうなのだ。
浅草では「WINDING ROAD」のPOTEさんがご一緒だったのだ!
お互いギリギリまで予定が分からなかったのだけど、なんかもう強引に
「浅草きて!」
と呼びつけてしまいました。
そして「スカイツリー行くんでよろしく!」と案内させてしまいました。
だって私だけなら確実に迷子にしかならないもん!
地元の方に案内していただいたおかげで、安心して回れました。
そのうえ母は浅草寺のおみくじで大吉を引き当てておりました。

身障者用トイレは、雷門すぐそばの観光案内所でかりました。普通には使えなくて、インフォメーションのお姉さんに頼んで鍵をあけてもらう形でした。

唯一、私たちが自力で行ったのは、江戸東京博物館のみ。

精巧なミニチュアがおもしろかった

ホテルで教えてもらったにもかかわらず、バッチリ道に迷って両国の町をずいぶん歩きました。雨にふられちゃった・・・

車椅子で電車に乗ること

私たちが歩いたのは、浅草、両国、銀座、日本橋あたり。浅草寺~スカイツリールートはさすがに人が多かったけど、平日なので、歩けないことはなかった。銀座のほうがしんどかった。

もっとしんどいのが、電車だ。一度、地下鉄の駅を探しまわったことがあった。エレベーターが見つからないのだ。教えてもらって行ったら、たしかにエレベーターはあるんだけど、エレベーターを降りてから改札までの間に大きな階段が! このエレベーター、意味がない!

道を教えてくれる人は健常者だから「あっちにエレベーターがある」ことは覚えていても、「エレベーターの向こうに階段がある」ことまでは記憶していないのだ。階段って、なにげなく通り過ぎちゃうから。

東京は首都なんだし、パラリンピックもくるし、いろんな人が電車に乗るはずだから、もうちょっと
「◯◯駅に降りるエレベーターはここです!」
と表示してくれたほうが親切だと思う。

それから、全国どこでもそうだけど、車椅子で電車に乗ろうとしたら、いちいち駅員さんの手を煩わせないといけない。エレベーターまで案内してもらい、スロープを渡してもらい、降りる駅に連絡してもらい、降りる時もスロープを渡してもらい・・・嫌な顔はされなかったけど、駅員さんはものすごく忙しそうだから、申し訳なすぎて乗る気が失せる。地元の駅の慣れた電車なら「大丈夫です」と断るんだけどね。

タクシーについて

すでにTwitterで愚痴ったことなのですが・・・

上記のような具合で電車に乗るのはちょっと気が引ける。でも歩ける距離じゃない。介護タクシーは予約が必要だし夜は営業していない会社もある。

だから、どうしても普通のタクシーを使うことになる。私と母はウィーン旅行中にはタクシーを使いまくってたし、大阪や神戸でもちょいちょい乗っている。今まで断られたことは一度もなかった。

なのに東京では難しかった。10台くらい並んで客待ちしているタクシーがいたのだけど、ことごとく断られる!
「トランクが小さくて車椅子を載せられない」
「車椅子は無理だよ」
「トランクに荷物が入ってるんだよ(ほんとに雑巾とか工具がいっぱい入ってた)」
うちの車椅子、折り畳めるしフットレストはずせるし、かなり小さくなるんだけどね。個人タクシーってトランクがだいぶ小さいようだ。

断られ続けて列の後ろのほうまでいくと、ようやく大型?の四角いタクシーを見つけた。これなら確実に載せられる!と思った。
なのに
「順番があるんだよね。前の車が先だから」
順番ぬかしになるから乗せられないんだって。前のタクシーぜんぶに断られたのになあ。

やがて断った運転手の一人が窓をあけて
「流しのタクシーを拾ったほうがいいよ」
と声をかけてきた。
そういうものか。
言われたとおり友達が流しのタクシーを停めてくれて、ようやくホテルへ帰ることができた。

たぶん、場所や時間がまずかったのだろう。これが昼間なら、きっと話は違っていただろう。高齢者の多い町や、観光客がぞろぞろいる場所なら簡単に乗れたのかもしれない。都会のタクシーは難しい。

すごく困ったし、悲しかったけど、でもこれを乗車拒否って言っちゃう勇気は私にはない。だって本当に「物理的に無理」って感じだったから。問題はトランクが小さいことだ。それと、雑巾とか箱とか雑誌とかがいっぱい詰め込まれていることだ。海外のタクシーみたいに、天井に荷物をのせられるようにしてくれたらいいのになー。

前に誰かが提案していた
「このタクシーは車椅子が入りませんマーク」
をつけといてほしいと思う。それなら最初から諦めるやん。時間を無駄にせずにすむ。
だって、車椅子マークをつけてるタクシーにも断られたからね!?
どのタクシーなら車椅子を載せられるかなんて外からじゃわからないよ!

やっぱり、ここ本当にパラリンピックきてもいいのかなと、ちょっと思わないでも、ない。

ああ結局は愚痴になってしまった。
明日は、東京で楽しかった話を書きますね!

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コメント

  1. 東京旅行、お疲れ様でした! 
    火事場の馬鹿力もわいてくる、旅ってやっぱりいいな~

    東横INNは泊まったことがあるけれども、ユニバーサルルームがあるなんて知りませんでした。しかも、シャワーチェアばかりか、滑り止めマットや足台付き、バスタブには腰かけられるエプロン付きとは点数高いですよ。
    私が今度、両親を連れて行く予定の温泉のホテル、ユニバーサルルームに泊まるのだけれども、浴室に手すりは付いているけれども、シャワーチェアしかないんです。だから、滑り止めマットを自宅から2枚持って行こうと思ってます~。

    エレベーターは私も日々苦労しています。今日は、夫を連れて、再開発中の渋谷へ行ったのですが、う~ん、現在のところ、渋谷の地下街、車椅子で縦横に移動するのはムリ。エレベーターあるかも、あるかも・・・とかなり進んでから、結局ないとわかり、また戻って・・・をやりました。

    タクシーの乗車拒否はひどいですね。
    私と車椅子の夫でタクシーの乗車拒否にあったことはこれまでありませんが、どうしたことでしょう?
    個人タクシーはタクシー会社系列の車とは違って、自家用にも使ったりするから、仕方がないのかもしれませんが、外国からの観光客はみんな大きなスーツケースを抱えてタクシーに乗るんだから、トランクは空けて置くべきですよね?
    外国語の対応に自信がないドライバーが、外国人の顧客を体よく断るためにそうしているのかと勘ぐりたくなります。
    それにしても、順番待ちしているタクシーすべてが車椅子の乗車お断りなんて、絶対におかしい。ひどすぎる! 後のほうに待機していた大型のタクシーも、順番じゃないからダメだなんて、あまりにも杓子定規。東京オリンピック、パラリンピックを前にして、こんな情けないタクシー・・・おもてなしの心はどこへ行ったんでしょう?
    だださん、このタクシー乗車拒否の件、新聞にでも投書してはどうでしょうか?

    • アワキビさん、こんにちは!
      自然の森みたいな土の道を車椅子で分け入るアワキビさんには敵いませんよ…!

      東横インはユニバーサルルームがあるところと無いところと、いろいろなんですが、成田もすごくよかったんです。
      今回も電話をかけてトイレの手すり位置を聞いたら即答でしたし、
      「車椅子?どうぞどうぞ!」
      と受け付けてくれました。
      ビジネスホテルも侮れません。
      私は逆に温泉とかほとんど連れていったことがないんです。
      とにかくお風呂が怖くて…。

      エレベーターは地元の方でも難しいんですね。
      田舎なら逆に駅もエレベーターもほとんどないからわかりやすいんですが(笑)
      都会ならではの苦労だなあと思いました。
      事前にネットで調べていけばよかったのですが。

      タクシーは、あからさまに拒否されたわけではありません。
      物理的に、個人タクシーのトランクって小さいんです。
      車椅子を折りたたんでも入るかどうか。
      (それでも良心のあるドライバーさんはゴム紐を使って載せてくれたりするんですけどね。)
      >外国語の対応に自信がないドライバーが、外国人の顧客を体よく断るためにそうしているのかと勘ぐりたくなります。
      私もそれを想像しました…
      っていうか、開けて見せてもらったトランクは大抵かなりぐちゃぐちゃで汚なかったんです(笑)
      客の荷物は乗せないよ!というように。

      場所がわるかった、時間がわるかった、間がわるかった。
      そんな言い方もできますが、それではバリアフリーは進まないですよね。
      私ももっと積極的に、乗せてよ!って言うべきだったと思います。
      以前バニラエアで揉めたあの方ならガツンと一発くらわせていることでしょう。
      でも疲れてたし、面倒くさかった(笑)

      おっしゃるとおりオリンピック・パラリンピックの頃には、たくさんの車椅子ユーザーが繁華街へ飲みに行くことでしょう。
      今のままでは
      「日本のタクシーは小さすぎて車椅子を乗せられない」
      と笑いものになるでしょうね。