働きながら、介護して、遊ぶ

火曜日は忙しい。母をおいて仕事に出かける日だからだ。
母は一人で長時間留守番をさせておくと少し危ないから、午前中はヘルパーさんに入ってもらう。昼休みは40分くらいあるから、帰宅して母にも大急ぎで昼食を食べてもらう。

問題は午後だ。
仕事と仕事の合間、トイレ休憩ほどの隙間時間に帰宅して、母をトイレにつれていく。
慌ててるもんだから
「5分しかないから早くおしっこ出して!」
とか言っちゃう。
「そんなの無理よ、私じゃなくておしっこに言ってよ!」
母も言い返す。
「こら、おしっこ! 時間ないから頑張って!」
・・・私は何を励ましてるんだろう。

ちょいちょい帰宅しているとはいえこんな有様で、母はほぼ一日中ひとりぼっちだといえる。一日中、本とテレビにお守りをしてもらっている。母の脳みそにとって「退屈」は何よりの敵だ。高次脳が爆発して不穏になったり妄想をみたりする。

だから私は、夕方、仕事が終わって帰宅するや否や
「さあ、出かけるよ!」
と連れ出した。
「お買い物にいこう!」

母の大好きなアウトレットへ、秋ものの服を買いに行ったんだけど・・・
「ない! LAURA ASHLEYがない!」
久しぶりに来てみたら母の大好きな店がつぶれていた。どうやら日本から撤退したらしい。
母はもう泣きそうだ。
ショックは退屈よりもなお悪い。なんとか機嫌を直してもらわなければ、数日間は妄想ばかり見るだろう。だいぶめんどくさい。
「き、きっと他のお店でもきっといい服があるよ!」
私は車椅子を押して歩き回った。
歩いて。
歩いて。
1時間半。
なんとかちょっとだけ近いテイストのカーディガンを見つけて買うことができた。
かなり歩いたのでかなり疲れた。
「今日はよく歩いたなあ」
と私がつぶやくと、母は答えた。
「私は歩いてないけどね!」
・・・知ってる。

帰宅したときには疲れ果て、私はしゃべるのも億劫なくらいだった。
「仕事のあとでオカンと出かけるの、きっついわ」
と、こっそり妹にこぼしたくらい。

10月、東京へ行くのも同じ火曜日だ。
仕事でへろへろになって帰ってきて、そのまま
「さあ東京いくよ!」
と母を起こし、車を1時間走らせ空港へ、そして飛行機とタクシー。
ホテルに着く頃にはきっと口もきけないほど疲れてるだろうなあ。

仕事・介護・遊び。
すべてを両立させるにはそこそこの体力が必要みたいです。
よーし、頑張ろう!

コメント

  1. 火曜日は息をつく間もないほど忙しいのですね。仕事をちゃんとしていて、休憩時間に家に帰ってお母様の介護をするのは大変ですよね。そして仕事が終わってからお母様を連れ出してあげて。だださんはとてもエネルギッシュな人なんですね。たまにはほっと一息ついてくださいね。

    • ありがとうございます。
      暇な日もあるんですが・・・なかなか思うようにはいかないものですね。
      母が暇すぎて(笑)高次脳がひどくなると、けっこう面倒くさいんですよ!
      それに私もたまには外出したいですし。
      一日が36時間あればと思います。