在宅介護しながら弾丸旅行をするということ

何も背負うものがない時は旅行なんて、ふらっと行ってふらっと帰ってくるものだった。今は違う。たった1日の弾丸旅行にも、なかなか面倒くさい手間があった。もちろん、母のことだ。

1)ショートステイを予約する
私が留守の間、母にはショートステイ行ってもらう。だが母は・・・現在、介護施設にうんざりしている。週4日、もう5年ちかく通っているのだからそりゃ飽きもくる。

ショートは退屈だから行きたくないっていうのを
「たまには私にも休ませてよ!」
と説き伏せたが、2泊3日が限度だった。ちなみにショートは取り合いなので確実を期すためには2か月前の予約が必要だ。とてもじゃないが、思い立ってすぐ旅に出るなんてことはできないと思った。

2)母の体調(ご機嫌)を調整する
この週の母のスケジュールは施設づくしだった。

月 デイケア
火 ショート
水 ショート
木 ショート

金 デイサービス
土 デイサービス

通所とショートステイでぎっしり埋まる1週間に、母は
「ぜんぜん家でゆっくりできない!」
と不機嫌極まりない。

そこで少しでも楽になるよう、月曜のデイケアを休ませた。おかげで母はゆっくりできたが、私は職場と家を行ったりきたりしながら母をみなくてはならず、すごい大変だった…。

火曜日、ショートステイ初日も午後から行くことにした。お昼ご飯を外食にし、おいしいものをお腹いっぱい食べてからショートに行ってもらったのだ。おかげで母はかなり機嫌をなおしたが、私はこの日も職場と家とを行ったりきたりで、やっぱり大変だった…。

ここまでやったにもかかわらず!
母はショート2日目に「帰る」と言い張り、職員さんを困らせたらしい。ごめんなさい。

3)覚悟を決める

いったん旅に出てしまったらすぐには帰れない。海外だし、格安スマホだから、もし何かあっても電話もつながらない(LINEは届く)。正直ちょびっと勇気が要った。前回も私がバンコクにいるあいだに母は倒れたしなあ。そういえば利用者の◯◯さんも息子さんが旅行中に骨折・入院しはったしなあ…なんて、いろいろ考えてしまう。

でも考えてたらどこにもいけないので、あきらめて、覚悟をきめる。

本日の猫写真は、ご近所のワイルド・キャット。藪のなかに入って行きましたよ…

それでも旅だった
かつて旅は気楽なものだった。期限も決めず行き先も決めず、その日の宿さえ決めずに歩いた。かぎりなく自由なもの。それが旅だった。

今は違う。時間はごく限られている。行き先を厳選し、計画どおりに動くしかない。いつ施設から連絡がくるかわからない。昔の私なら「こんなの旅じゃない」なんて思ったかもしれない。

でもそうじゃなかった。たった1日でも、ちゃんと旅だった。

本当をいうとこんな際どい弾丸旅行、うまくいくかどうかちょっと分からないなと思っていた(もちろん飛行機がキャンセルされた場合の対応策も考えてはいたが)。

でも・・・どっちでもよかった。この旅がうまくいっても、いかなくても。だって私は少なくとも「チャレンジすること」には成功している。初めてのことに、本当にやりたいことに挑戦している。

何が起こるかわからない。ちょっぴり怖いけどわくわくする。知らない風景や新しいものに出会いにいく・・・それが私の旅だから。旅とは挑戦することで、挑戦することが旅だから。どんなに短くてもそれは旅だった。

在宅介護しながら自分の人生を楽しむこと。それも私の一つの挑戦だ。

私にはどうしても旅が必要なのだと、思い知った。

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