妄想を否定してはいけない理由

本日の猫写真。場所取り合戦してるにゃんこたち。

サンジ「そこ、どいてよ!」 シシィ「嫌だよ、あたしの場所なの!」 母「ここは私のベッドなの!2匹ともどいて!」

猫たちが取っ組み合いをしている写真を載せると、ケンカをしてる、仲が悪いのだと勘違いする人がたまにいるけど、そういうわけじゃない。じゃれてるだけ。プロレスごっこしているだけ。ちょっとしたスポーツです。念のため。

さて本題。

人は、認知症や高次脳や、さまざまな理由で妄想をみる。ありもしない物が見え、ありえない話をして周囲をびっくりさせる。うちの母も私のことをニセモノだと言い張っていた時期があった。

だが介護者はそれを否定してはいけないと言われている。妄想を否定してはいけないと。その理由について、あるとき、高齢の方が教えてくれた。

その方はお風呂で私と2人きりになった時をみはからって
「誰にもいわないでね。娘にも、所長さんにも、黙っててね」
前置きしてからこう告白した。
「お金を盗られたの」

その方は認知症で、いわゆる「物取られ妄想」がでているのだった。たしかに机に置いたはずの財布が見当たらない。犯人は家に出入りしている業者さんに違いない。財布がないと困るし、泥棒が家に出入りしていると思うと不安でたまらない。

「でも家族には言えないの。『おばあちゃん、またボケて!』っていわれるから。すごく怒られるのよ」

彼女はうつむいて、ほとんど泣きそうになりながら私に話した。

「あなた、想像したことある? 不安だったり、怖かったりするのに、どんなに訴えても信じてもらえないのよ。どういうことかわかる? 本当に、たしかにこの目で見たのに、『そんなことあるはずない』『おかしなことばっかり言って』『またボケがすすんだのね』って…。家族とか自分の子に信じてもらえない気持ち、想像してみたことある? とっても悲しくて寂しいものなのよ」

妄想を否定してはいけない理由。それは心を傷つけるからだ。悲しませるからだ。孤独やマイナス感情は、きっと症状を進ませる。

妄想は、嘘とは違う。その人にとっての真実だ。だから否定してはいけない。

でも・・・
否定してはいけないといっても・・・
濡れ衣かけられた人もつらいわけで・・・
「そら肯定もできへんわな!」
って思う。
難しい。

本当は、別の真実にたどりつけるようにうまく導いてあげられたら良いのだけれど。
私にはただ話を聞くことしかできなかった。

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猫とビターチョコレート

コメント

  1. だださん こんばんは
    いつも、元気をもらっています。
    私も、にせもの と、言われました。
    ショックで母親の前で泣きました。
    修行がたりませんね。^_^
    でも 私だけじゃない!母だけじゃない!とわかりすごい冷静になれました。ありがとう

    • さゆさん、こんばんは!
      私たちはカプグラ症候群被害者(?)仲間ですね。
      身近な人が別人にみえる妄想、けっこういらっしゃるようですよ。
      私も最初はとてもびっくりしました。
      どうしてこんなふうになるのか、脳って不思議ですね…

  2. だださん、こんばんは、お疲れ様です。
    同じです。。
    妄想、物取られ、毎回見てる物が違うとか。。。
    言います。
    なかなか上手く対処出来ず、怒ってしまう。。。罪悪感。
    母も、不安でいるのに、共感してくれる人がいない。。。
    と。
    めげずに、ゆるくまいりましょう。
    ゆっくり過ごせたら、幸いです。

    • ともさん、お疲れ様です!
      攻撃的になる妄想は本当に大変ですよね。
      イライラするのも怒るのも、自然だし当然だと思うんです。
      ゆっくり・・・ゆるく・・・手を抜いていきましょうw
      介護士さんやケアマネさんの中には、1対1で24時間いっしょに暮らさなくちゃいけないつらさが理解できない方がいらっしゃったりして、私はそっちの発言にときどきイライラしてしまいます…。