親不孝者だからこその介護

春がきた。

「ほら見て! 咲くよ、咲くよ!」
歓声をあげるようにモクレンの花がいっせいにひらく。白い花びらが太陽をうけとめる。畑のあぜ道は青と紫の小さな花々で埋めつくされている。あたたかな風が吹いて、モンシロチョウが女のひとのスカートのようにひらひらと舞う。

すばらしい季節になった!

なんかもう、青空を見るとわくわくして、うきうきして、どきどきする。早く花見がしたくってたまらない。まだこのへんは咲いてないんだけど。

『おでかけは最高のリハビリ』を書いて、多くの方に読んでもらえて、それは嬉しいんだけど、本のせいで大きな誤解が広がっているように思います。ここで訂正させてください。

私は皆様が思っていらっしゃるような親孝行な娘ではありません。

私は、恋愛も結婚も就職もしていません。両親に孫の顔を見せてやれませんし、親の面倒をみてやれるような蓄えもありません。「いい年こいて実家に寄生するパラサイト」とまわりから呼ばれておりました。どこから見ても立派な親不孝者なのです。

これまでの人生もそうでしたが、私は基本的に自分のことばっかり考えています。
やりたいことだけやるような生き方をしていました。
ポジティブだとよく言われますが、なにも考えていないだけです。
行動力があるとも言われますが、やっぱりなにも考えていないだけです。
ただのアホなのです。

それは今も変わっていません。
自分のやりたいようにやっています。
やりたいように介護をしています。
施設入所は嫌で、在宅介護をしたいからしているのです。
入浴介助はものすごくしんどくて危険なのを知っているので、やりたくないから最初からやっていません。
母とおでかけするのも、2人バイオリンをするのも、自分がやりたいからやっているのです。
私にとってはそれが楽しいのです。

本を読んでくださった方が
「あなたみたいにはできない」
と仰いますがあたりまえです。
私は、結婚も就職もしない、貯金もないし孫の顔も見せてやれない、失うものがなにもない親不孝だからこそ介護に集中できたし、多少の冒険もできたのです。

就職したり結婚したり子供がいたり、親孝行かつ真面目に人生を歩んでいる息子娘の皆さんは、守るべきもの、優先させるべきものをお持ちです。それに、何を楽しみ、どんな人生をおもしろいと思うのは人それぞれなのだから、他人と比べる必要はないのではないでしょうか。介護は十人十色、百人百色です。

何かを見つけたシシィさん

 

さて近頃、こんなツイートが話題になっていました。

これを母に話したら
「このおばあちゃんもバイオリンを始めたらいいのよ、100歳まで生きたらあと10年も弾けるのに」
と返ってきました。母は100まで生きる気満々です。
「私もなにか新しいこと始めたいな!」
うん、じゃあダイエットをしようか。

母も私もぷくぷく太りすぎちゃって。
太ると、介護するのもされるのも大変なのです。
まずは「夜のおやつタイム」を我慢することから始めてみようと思います。

・・・人生の楽しみがひとつ減ったわー。

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コメント

  1. だださん、こんばんは。

    もし私に娘がいて、彼女が自分の好きな事、やりたい事をやって、そして笑顔でいてくれたなら、それ以上の親孝行などありません。
    だから、だださんはすっごく親孝行ですよ!ご両親にとって、自慢の娘さんだと思います。

    バンコク…懐かしいです(2回行っただけですが)。ぜひぜひ楽しんできて下さいね~~。

    • ありがとうございます!
      mikomanaさんは優しいですねー!
      世間の目はなかなか冷ややかでしたよ。
      それが介護始めたとたんに180度変わりましたから…ラッキー(笑)
      バンコクは行く度に進化しているので、今度はどんなふうになっているでしょうね。
      行って帰ってこれるようにがんばります!