片手クッキングをしよう!

NHKの朝イチで『片手クッキング』の特集をやっていました。ケガや病気で片腕しか使えなくなった人が片手で料理をする、それが良いリハビリになる、というもの。
「これ、私やってる!」
母は大得意です。

母は退院して間もない頃から料理をやっていました。片手の上に車椅子で、高次脳で、妄想まみれの時期であっても、包丁を握らせればかなりのことができました。文字の読み方を忘れてしまっても、包丁の使い方は体で覚えていたんです。鍋をひっくり返したことは一度もありません。

「切る」 玉ねぎのみじん切りなんかもやってくれます。

基本的にダイニングテーブルで調理します

「むく」 長芋の皮むきは母の係です。

釘のあるまな板に野菜を固定してむきます

「焼く」 オムレツだって、このとおり!

オムレツを焼く。フライパンは私が支えてます

「煮る」

圧力鍋で調理してくれました。車椅子で調理台を使うのは難しいので、椅子に携帯コンロを置いています

「揚げる」

汚いのは大目に見てください

調理台は高いので、車椅子からだと鍋の中が見えません。なので慎重に手探りです。介助者も最新の注意が必要です。低めの台に携帯コンロを置いて使うこともあります。

それから、大根おろしと、卵割りも得意です。片手での卵割りは特技の一つで、デイで調理をするときには必ず立候補して卵係を引き受けるそうです。

逆に、母が苦手なのは、献立を考えること。これは昔から苦手でした。今も3種類ほどしか思いつかないようです。あと味付けも…ちょっと苦手みたい…「かーさんに任せるとどエライことになる!」(オヤジ談)。

で、あさイチの番組内で紹介されていたのは、こんな道具です。


ワンハンドまな板。

母も同じようなものを使っています。釘がついてて、そこに野菜を刺して野菜を固定します。釘が危ないかと思ったのですが、意外にもまだケガはしていません。

UDグリップ包丁。ユニバーサルデザインな包丁です。グリップの向きを変えられるので、力の弱いひとでも切ることができるそうです。母は普通のを使ってるけど。

あともうひとつは忘れた・・・すり鉢だったかな? 我が家では、大きめ(重め)のすり鉢にシリコンの滑り止めを敷いて使っています。

おろし金は、受け皿つきのを使っています。でも壊れてきたので買い替えを考えているところ。

これが欲しいやつ。滑り止めがついてて、角度も変えられるらしい。

昔も今も、母は料理はあんまり好きじゃないです。でも、母はいつか言っていました。

「一つでもできることがあるってわかると、嬉しいんよ」

片手でも。車椅子でも。高次脳でも。やってみたら、案外、いける。旅行と同じです。工夫次第でまだまだ楽しめたりするのです。まあ、ぜんぜん料理好きじゃないんですけど。

先日、妹とこんなことを話しました。

「我が家の場合、いわゆる『母の味』って何やろうな?」
「おかあさんの思い出の味ねえ。何かな」
「思い出せんな」
「無いな」
「無いな」

母の味、なかった!

「ひどーーーい!」

隣で母が笑ってました。だって母は料理上手ではぜんぜんないし、むちゃくちゃ忙しかったから、冷凍食品とスーパーのお惣菜と揚げ物が主なレパートリーでした。

なので現在の片手クッキングのほうが私たちにとっては「母の味」であるような気がします。

孫といっしょにハンバーグをこねる母。小麦粉つけすぎやで

今さら料理上手にはなれないけどね。みんなでつくると美味しいもんだよ。

本日の猫写真。

「え?『どいて』って?なんで?
え、ひく? ここいると車椅子にひかれるって?
えーしらんがなー」

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