生涯バイオリン教師

母はバイオリン教師だ。子供たちに演奏の喜びを教えることはライフワークであり、体が不自由になった現在でもそれは一番大切は「仕事」だ。少なくとも母はそう思っている。

この連休にはユース・オーケストラの合宿があった。2泊3日、生徒たちは施設に泊まりこんでバイオリン三昧の生活を送る。小学生も朝9時から夜9時まで弾きっぱなしだという。もちろん母も泊まりたがったが、宿泊施設にはエレベーターもないし、私は仕事だしで、あきらめてもらうしかなかった。

それでも最終日だけは練習に参加した。可愛らしい子供たちと一緒にバイオリンのお稽古をし、ボーイングやフィンガリングの確認をする。2人バイオリンでも子供たちに負けないよう、遅れないよう、必死でビバルディと格闘した。

それはとても楽しい時間だった。
「夢みたいだ」
と、ちょっと思った。3年前、まだまだ妄想をいっぱいみていた頃、楽譜も読めなかった頃の母は、合宿に来てもただ生徒たちを眺めることしかできなかったから。(2014年5月『すごーく悲しい』)また練習に参加できるなんて、みんなと一緒に弾けるなんて、まるで夢みたいだ。

今日、子供たちの指導をしていた一人は、母の元教え子だ。姦しく騒いでは走り回っていたちびっ子が立派な大人になって子供たちにバイオリンを教えている。それどころか母のためにあれこれと気遣ってくれ、食事のときも手伝ってくれた。なんだか感慨深かった。

現在の母はバイオリンの弾き方を教えることはできないけれど・・・車椅子になっても片腕になってもバイオリンを弾きたいという情熱は、何かしら子供たち(と、元子供たち)の学びにつながるかもしれないと思う。母は今でもバイオリン教師なのだ。

本日の猫写真。

「遊ぼうって誘ったのに、シシィに無視された!」

と、少々ふてくされてるサンジ君。シシィは先にくたびれて寝ちゃったんだよね。仕方がないから一人でトンネルを出入りしまくって遊んでました。

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