敬老の日に「年寄にモノはいらない」

今日は敬老の日。
かつて訪問の利用者さんからこんな話を聞いたことがある。

「敬老の日に孫が毎年プレゼントを送ってくれる。ネクタイとかセーターとかそれなりに値の張ったもので、センスがいいから嫁さんが選んでるんだろう。でもな、この年でネクタイもろても、つけていく場所もあらへんがな。ブランドのセーターなんか、もったいなくて着られへん。年寄りにモノは必要ないって、若い人にはわからんのやろな」

そうなのだ。
利用者さんの言うとおり。
高齢者には高価なネクタイよりももっと必要なものがあると思うのだ。
それは「刺激」である。

私は母をウィーンへ連れていき『おでかけは最高のリハビリ!』って本を書いたが、この本を読んだ方から
「うちの親を海外旅行につれていくなんて、とてもできない」
と言われたことがある。

べつに旅行じゃなくてもいい。
しゃべること。
笑うこと。
楽しむこと。
それができれば、些細なことでもリハビリになると思う。

歌を歌う。
お化粧をする。
漫才をみる。
普段よりちょっと美味しいものを食べる。
きれいな景色をみる。
家のじゃないお風呂に入る。

「楽しい!」は脳みそを刺激する。
脳みそが刺激されたら、人はほんの少し若返る。
いつもと違う環境にいくと、いつもと違うことができたりする。
いつもとは違う表情を見せて、いつもとは違うことを言うかもしれない。
効果は束の間だし一瞬で忘れてしまうけど、思い出は消えない。心のどこかに残りつづける。

「年寄りにモノはいらない」といった利用者さんは、苦々しく笑いながら、こう付け加えた。

「そんなんより、手ぶらでええから顔見せにきてくれたらいいのに。ブランドのセーターを買うよりも交通費のほうが安いのにな」

孫の顔にまさるプレゼントは無い。

本日の猫写真。

車椅子が邪魔で部屋に入れないシシィさん。
うち、狭いからねえ…

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