寿司とお月見

半年ぶりに回転寿司にいった。
外食はずっと自粛してたけど、この辺はしばらくコロナも出てなかったし、第３波が来る前に行っとこう！と。
もちろん、気をつけて気をつけて、ね。
マスクも消毒液も忘れずにね。
久しぶりの外食が嬉しすぎて、オヤジは昼間からずっとソワソワしていた。

夕方５時半の寿司屋はまだ三密とは無縁だった。
カウンターにはパーティションが設置されていたが、それすら不要なほど人が遠い。

久しぶりのお寿司はおいしくていっぱい食べた。
母は
「おいしいねー！」
と言いながらオヤジの注文したエビを頬張るし、オヤジは
「それ俺のやで？」
と言いながら、母の注文した赤だしをすすっている。
オヤジはタッチパネルの操作に失敗してエビとイカばっかり注文しては
「あれ？またおんなじのが来た」
と首をかしげている。
・・・ああ、日常だなあ。
すごく久しぶりだけど、これは普通のことなんだ。
日々の生活はこんなふうに、楽しいことがいっぱいあったはずなんだ。

たらふく食べて、混み始めたから席を立った。
外へ出ると、中秋の名月が煌々と夜空を照らしていた。
なんという大きさ。
なんという輝き。
このまま帰るのはもったいない。
「お月見をしよう！」
近所の公園へ寄って月を眺めた。

昇ったばかりの月に向かって、おきまりのピースサインを決める母。
「月をチョッキン！月をチョッキン！」
よくわからないことを言って楽しんでいる。
・・・月をちょんぎったらどうなるの？
「中からウサギが出てくるの！」
・・・やっぱりよくわからないから、月見団子を食べさせておいた。

本日の猫写真。

つれないシシィさん。