「要介護の家族と一緒に出かけたい! 」と思った方へ

2月に発売した私の本『おでかけは最高のリハビリ!』を読んでいただいた方から
「車椅子だからって無理じゃないんだ!」
「私も家族を連れておでかけをしたい」
というメッセージをよくいただきます。
そう言っていただけると、とても嬉しいです。

ただ、介護をはじめて間もない方や、車椅子での外出をしたことがない方には、少し勇気のいることかもしれません。

そこで今回は「今までやったことないけど、要介護の家族と一緒に出かけたい!」という方に向けてのヒントを書いていきます。…えらそうでごめんなさい。

1)本当に出かけたいかどうか
これが一番難しいかもしれません。出不精になっているとだいたい「どこにも行きたくない。家にいたい」って言います。体はしんどいし、めんどくさいし、ちょっと怖いのかもしれません。昨日は「行きたい」って言ってても、今朝になったら「行きたくない」って言います。そういうもんですよね。

でも、それを全面的に受け入れていたら、どこにも行けません。あとになって「やっぱりあのとき行っておけばよかった」と後悔しても後の祭り。うちの妹がよく「どこにも出かけたくない。お家にいたい」って言うんですけど、出かけたら出かけたで「楽しい!」って喜びます。なんとか頑張って説得しましょう。

一方、本当に体に負担がかかっている場合は無理をすれば具合が悪くなりますから、どの程度、本人の言葉を尊重すればいいのかは、その人次第。担当医や看護師さんにも相談しましょう。

2)おでかけの練習をしてみる
家や病院に閉じこもってた人をいきなり温泉につれて行ったら体がビックリしちゃいます。まずは近場、ドライブとかお花見とか、散歩とか買い物とか、軽い外出から始めて、でかけることに慣れてから遠出をしたほうが良いように思います。

3)行けるかどうか調べてみる
お出かけ慣れている人や体力のある方なら
「とりあえず行ってみればなんとかなる」
でもいいですが、そうでない場合は無理は禁物だと思います。

バリアフリー化の波が広がり、社会の理解もすすみましたが、それでも町を歩けばバリアだらけ。神社仏閣は砂利と石段に阻まれるし、ファミレスや回転寿司の席は固定されていて車椅子には不向きだし、段差があったり通路が狭くてお店に入れないこともしょっちゅうあります。重度障害のあるひとを温泉の大浴場に入るのは、本っっっ当に厄介です。

まあ実際には、大抵の場合なんとかなります。ありがたいことに、店員さんやまわりの誰かが助けてくれることが多いからです。でも今の日本は残念ながら「手伝ってもらえて当然」という社会ではないので、可能であればネットで道順を調べたり、予約の際に車椅子であることを伝えておいたほうが安全です。

なーんにも気にせず車椅子でどこへでも出かけられる社会に早くなってほしいですね。

4)無理はしない
私は以前、段差のある店に母を連れて入ろうと車椅子を担ぎ上げて(4人がかりでしたが)、ぎっくり腰になりました。その後しばらく大変でした。また、超高齢のおばあちゃんが長寿のお祝いのために頑張って料亭へいって、帰ってきたら骨折していたという話を聞いたこともあります。おでかけは最高のリハビリだけど、いつだってうまくいくとは限らない! 皆さんお気をつけてー!

本日の猫写真。

「その枕はおかーさんのなの。どいて!」

と言われたときの顔。

「あたしをどかそうっていうのー!?」

シシィさん、だいぶ拗ねてました。