3月のバレンタイン

このところ、施設にいる妹に会いにいけなかった。毎月1、2回は帰宅させているのに、先月は叔父の病院やら母の病院やらで休みがつぶれ、妹まで手がまわらなかった。

久しぶりに迎えにいくと妹は怒っていた。いつも以上にキーキーと金切り声をあげ、ワガママを言い、大騒ぎして、私とだいぶケンカになった。帰り道では渋滞に巻き込まれていつもの倍の時間がかかった。すごく疲れた。

やっとのことで施設につれて帰ると、職員さんが「おかえりなさい!」と出てきてくれた。
「これをお渡しするのを忘れていました」
・・・紙袋。
これは何ですか?
「バレンタインなんです」
職員さんは微妙な顔で微笑んだ。
「お父様と、お母様と、お姉さまに、バレンタインのチョコレートを」
妹は、車椅子に埋もれるようにうなだれていた。

妹は複雑な意思表示なんてできないから、職員さんがもちかけてくれたのだと思う。バレンタインどうする? 誰かにプレゼントする? って。きっと妹は、ニッコリ笑って「パパ!ママ!だだ!」と答えたんだろう。バレンタインの頃に会いにきてくれるかな、チョコレート喜ぶかな、って想像していたかもしれない。

それなのに全然きてくれなかった。まだかな、まだかな、と思ってるうちに、バレンタインから2週間も過ぎてしまった。

ゆうこゴメン!!!!

そりゃ怒るよな。ワガママも言いたくなるわな…。

次はもうちょっと早めに迎えにいくから!(たぶん)紙袋の中には六花亭のホワイトチョコが3つ入っていました。ホワイトデーどうしようかな。

さきほどサンジの写真を撮ろうと思ったら「また薬を飲まされる!」と勘違いして逃げてしまったので、本日の猫写真はお休みです。