鬼のような家族

母を連れて大阪へ行った。JRで難波まで。乗り換え乗り換えで2時間近くかかった。遠かった…。

車椅子連れで電車に乗ると何が大変かって、人込みだ。とくにごったがえす大阪駅では、エレベーターを探すのはもちろん、車椅子で人を轢かずに進むことがまず難しい。

そこで助けてくれるのが駅員さんだ。車両とホームの間にスロープを渡してくれて、エレベーターまで案内してくれて、次の電車に乗るところまで連れていってくれる。駅員さんと一緒なら大阪駅のコンコースだって怖くない。混雑の中を
「車椅子のお客様がおられます。すみませんがお通しください!」
と声をかけながら先導してくれるのだ。駅員さんはみんな丁寧でテキパキ働いてくれて、すごく頼りになる。ほんっっっとにありがたい!かっこいい!惚れる!

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だが、2時間かけてたどり着いたのは楽しい所でもなんでもなくて、病院だ。母の弟、私の叔父が脳出血で倒れたというので見舞いに来た。叔父は独身だし、私たちともここ2年は疎遠だったため、連絡がつくまでに1週間もかかった。

叔父の病名は母と同じ脳出血。右麻痺だ、言語障害だ、って聞いて正直「またかい!」って思った。母と同じような状態であることを覚悟していた。意識があるのかないのかわかんないような。記憶もぐっちゃぐちゃになっているような。人の顔もわからないような。要介護5が待ち受けてるようなそんな感じ。

なので病室を訪れてパッと顔を見て最初に出た言葉が
「なんや、元気やん!」
だった…。

いや、元気じゃねえよ。病人だよ。

母とは違って、倒れたとき、救急車がすぐに受け入れてもらえたのが良かったらしい。言語障害はあるけど一応はしゃべるし、刻み食ながら自分でご飯を食べられるし、歩く練習もしているという。

それを聞いて思わず言っちゃった。
「たいしたことないやん!」

いや、本人的にはたいしたことだよ。

どうしても母と比較しちゃうよねー。
半側空間無視もちょびっとあると聞いて、
「私とおんなじだねー!」
って母が嬉しそうにしてた。

それどころか。
リハビリきついねん、右手動きにくいねん、と嘆く叔父に向かって、私たちは口々に
「1週間でこれやったら、ぜんぜん大丈夫、治る治る。私を見てごらんなさい!」
「あんた怠け者やからね、しっかりリハビリしなさいよ!」
誰ひとり、可哀想がってあげない。
誰ひとり、慰めてあげない。

なにこの鬼のような家族。
看護師さんもPTの先生も苦笑いでございました。

母がくたびれるので私たちは1時間ほどで病院を出た。またこれから転院先を探すことになるのだけど、母のほかにも兄弟がいるし、手続きなど主なことは叔母と従妹に任せることになりそうだ。

電車と病院で疲れたのか、母はぐったりしていたけれど、大阪駅に着くと、俄然、元気を取り戻した。
「せっかくここまで来たんだからお茶して帰ろうよ。そんでちょっとお惣菜も買って帰ろう!」
片道2時間の電車旅行で疲労は限界に近いはずなのに、それでもコーヒーとケーキとデパ地下のお惣菜を楽しみたいだなんて、いかにも母らしいと思った。どんなにしんどくても、辛くても、楽しい事を忘れない。それが母の元気の源なのだ。それが母の強さなのだ…。(叔父もこれだけタフなメンタルを持っていればいいのだけれど。)

本日の猫写真。
ちょっと前にインスタに載せたやつ。

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(シシィのあご!)

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(窓辺で日向ぼっこサンジ)

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