人生の最後に残るもの

私より半世紀も長生きした人の言葉が沁みたのでおすそ分け。
もうすぐ90才になるAさんが、しわっくちゃの口でこう言ったんだ。

「私みたいに年とるとな、目も見えへん、耳も聞こえへん。本も新聞も読まれん、テレビも見られん。あちこち痛いから自分ひとりではよう出かけられへん。良いことなんか、ひとつもない!

それでもな。90まで生きて、私の生活でたったひとつ楽しいことは何や思う?」

Aさんは一人暮らしだ。家族はいない。動物は好きだけど高齢すぎてとても飼えない。

「たったひとつ楽しいことは、友達としゃべることや」

そう言って、しわくちゃの顔をさらにしわくちゃにして笑いかけてきた。

「トシをとると何も無うなる。若さも美貌も、体力も気力も、もうなんもないわ。いつのまにか金まで無うなってな。家族まで先に死なれたら、最後に残るのは友達だけや。ええかあんた、友達は大事にしいや」

・・・はい、大事にします!

続けてこうも言ってくれた。
「あんたとこうして喋るんも、私の残された楽しみや。また来週も来てな」


(今日はデイサービスで「レアチーズみかんケーキ」なるものを作りました)

本日の猫写真。
たそがれるサンジ君。

なんだかアンニュイな雰囲気だしてるけど、頭の中はどうせ「おなかすいた…」だと思う。